安全運転・スタッドレスタイヤの

2004-11-30 vol.313

函館のドライバーへ!安全運転の方法・冬道を安全に走るために

クルマの運転は、ど〜も苦手…という、本紙スタッフの花輪記者。特に交通量が多くなり、雪道となるこれからの季節の運転は、時に取材以上に神経を使ってしまうことも…。  そこで今回は、『学校法人野又学園 函館自動車学校』にご協力をいただき、シュミレーションルームと教習コースで、安全運転についてのおさらいをしてみました。  さ〜て、その結果はいかに?

函館のドライバーへ!安全運転の方法・冬道を安全に走るために

繁忙期・冬道に備えての安全運転大特集

シミュレーションルームで、冬道ドライブ体験

まずは、シュミレーション!
深く腰かけて、肘の角度は90度。ブレーキを踏んだ時に、膝に余裕があるかなど、安全運転の第一は、何といっても基本姿勢。さあ、いよいよ雪道走行体験の出発進行!!

運転シミュレーターで講師から講習を受けている女性

運転シミュレーターの成績表

成績表を見てびっくり! 評価はなんと“E”。「ブレーキを踏み外していましたからねぇ」とは指導して下さった先生。「えっ、マジで〜。これから外の実習だよ、大丈夫?」と、写真撮影役で後部座席に同乗する(Aちゃん)記者は、早くもびびりモード。

自動車学校の教習コースで体験

今回は、この車で体験しま〜す。オートマチック車です。マニュアル車は、チョ〜苦手なもので…。

函館自動車学校の講習車に乗ろうとしている花輪志保理記者

「はい、では、コースにでましょう。対向車線に、はみ出ていますよ」と先生の声。
「オイオイ」

講習車に乗っている花輪志保理記者

「ブレーキを、カックンとならないように踏んでみましょう。カックンという反動がきていますよね。この反動が雪道ではスリップのもとになります。静かに踏んでみて下さい」

講習者を運転している花輪志保理記者

坂道発進。
「アクセルを踏んで、停止して下さい」
「クルマが下がっちゃう止まらない〜」
行ったり、来たり…。

坂道講習を受けている講習車

「静かに、カーブに入ります。入る時に、スピードの落とし方が足りないと、ふくらみますよ。ポイントは、上手なアクセルの使い方ですね」

講習コースのカーブを曲がっている講習車

冬道も、夏道も、安全運転の基本は同じ。そして、もしもの時に備えて、冬のドライブアイテムをそろえておくことも大切。長靴、軍手、スノースクレーパ、スコップ、解凍スプレーなど…。
■冬道講習の開催日時、料金など詳細は、函館 自動車学校までお問い合わせ下さい。

本紙編集室が検証 ドライバー要チェック!!函館の走り方

人身事故発生交差点一覧データにみる函館市内での注意すべき事故多発ポイント

北海道函館方面函館中央署調べによる「平成16年度上半期(1〜6月)複数人身交通事故発生交差点一覧データ」をもとに、函館市内で人身事故が特に多く発生している場所にスポットをあて、その特徴と、未然に事故を防ぐための車の運転の仕方について探ってみました。

交通事故の凡例から学ぶ安全運転ワンポイント
スピードダウンは安全運転の基本!

❶ 石川町・ランプ橋下部工事事務所付近 (死者数0人 重傷者0人 軽傷者12人)

函館新道と赤川石川線交差点地図と運転時注意事項

■スピードダウンは安全運転の基本!
上記❶の場合、自動車専用道路で高速走行に目が慣れた運転者が、そのままの速度で一般道路に入るため、交差点での判断が鈍り事故につながるケースが多い。スピードダウンは安全運転の基本。特に道路状況が変化した場合の対応が重要。

❷ 美原1丁目・赤川交番付近 (死者数0人 重傷者0人 軽傷者7人)

産業道路と赤川通り地図と運転時注意事項

■周囲の確認は心で「右よし左よし」
上記❷の場合にあるように、車通りも多く歩行者や自転車も多い交差点では確認する場所が多いので事故も多い。特に右折する際は、対向直進車と自分の進行方向に視界がいっているので、横断歩道などで自分に対して右側から来る歩行者や自転車の存在を発見しにくい。周囲の確認は心で「右よし左よし」と言うくらいの気持ちで…。

❸ 美原1丁目・長崎屋付近 (死者数1人 重傷者0人 軽傷者6人)

長崎屋産業道路側交差点地図と運転時注意事項

■せっかちにならず、譲り合い…
“我れこそ先に…”とせっかちな運転をした時に起きる事故は非常に多い。上記❸のように、道路交通法適用外の敷地内から道路に出るような場合は、譲り合いの気持ちが事故を回避するための重要なポイントとなる。もちろん、それ以外でも譲り合いの精神は全てのドライバーの大切なマナー。

❹ 五稜郭町・函館中央署付近 (死者数0人 重傷者1人 軽傷者7人)

函館中央書交差点地図と運転時注意事項

■信号の意味や道路状況を正しく理解すること
上記❹のような「変則交差点」と呼ばれる場所は函館市内にも多い。函館に住んでいる人は、普段よく通る変則交差点はもとより、市内で変則交差点と呼ばれる場所の信号の意味や交差点の状況をできるだけ事前に正しく理解しておくことが大切。また、こうした交差点では、信号などを勘違いしてしまうドライバーもいるかもしれな

取材協力・資料提供北海道函館方面函館中央警察署、社団法人函館方面交通安全協会

函館のドライバー必見!再確認しておきたい正しい走行法

●自動車専用道路の正しい走行法

函館市内と七飯町を結ぶ自動車専用道路・通称『函館新道』が開通以来、多くのドライバーに利用されていますが、道路交通法における自動車専用道路の走行方法は、高速道路に準じるものです。教習所では高速道路での走行方法を学んだものの、実際には高速道路や自動車専用道路を走る機会がなかったドライバーは、あらためてその原則を再確認する必要があります。

本線車道への進入の方法…副線から本線車道に進入場合、加速車線がある時は加速して進入しなければなりません(一時停止しては本線の流れに乗れません)。
車線の通行区分…自動車専用道路で2車線の通行区分がある場合は、原則として左側が走行車線、右側が追越車線として理解されます。基本的な考え方として、最低速度に達しない速度で走行する車は車線の左側を走行し、追越しをする車は右側から追越すことが原則です。また、副線との合流点付近で副線から進入する車がある場合、または見通しが悪く副線から進入する車を確認しにくい場合は、本線車道を走る車は副線から進入する車を保護するために、あらかじめ車線の左側をあけ、右側を走行する必要があります。

●横断歩道などにおける歩行者の優先

「せっかち」とよくいわれる函館のドライバー。特に右左折して横断歩道や自転車横断帯を横切る際、歩行者などのすぐ横を車で通ったり、歩行者などを待たせて自分が先に通行してしまったりするケースもみられます。

横断歩道などにおける歩行者などの優先…車は、その進路の前方の横断歩道などを横断または横断しようとする歩行者などがある時は、その通行を妨げないよう停止

ぜひ1部、お手元に!函館市内危険箇所マップ

函館市内危険箇所マップ

函館中央署では昨年より函館中央署・西警察署管内の死亡・人身事故多発交差点の状況を分かりやすく表記した『函館中央署・西警察署管内危険箇所マップ』を半期に1度発行しています。希望者には無料で差し上げています。ドライバーは、ぜひ1部お手元に!! 詳細は函館中央署Tel:54-0110までどう

ミスタータイヤマン函館港店に聞く!!冬道を走る前のタイヤチェック

いよいよ函館にも、本格的な冬道のシーズンがやってきました。今回はタイヤのプロフェッショナルスタッフがそろった『ミスタータイヤマン函館港店』に、スタッドレスタイヤのチェックについて伺いました。

自分でもできる残り溝チェック

100円玉を使ったタイヤの溝チェック方法

スタッドレスタイヤは、溝の深さが50%に減り、プラットホームが露出すると、冬用タイヤとして使用できなくなります。プラットホームはタイヤサイド部の接地面の溝内にあります。その溝に100円玉を差し込んで「1」の字が見えたら残り溝が半分になっ

残り溝だけでなく、タイヤの硬さも肝心

スタッドレスタイヤの効き目は残り溝だけでなく、ゴムの硬さにも大きな関係があります。凍った路面をグリップするには、タイヤを路面に密着させて接地面積を広くする必要があります。

氷雪路面とタイヤの関係イラスト

タイヤを路面に密着させて接地面積を広くするためには、ゴムの柔らかさとしなやかさが必要です。たとえ溝が減っていないタイヤでも、年月が経過してゴムが劣化して硬くなっていると、冬用タイヤとしての使用ができなく

ミスタータイヤマン函館港店で貴方のスタッドレスタイヤを科学的にチェック!

タイヤ硬度チェッカー

『ミスタータイヤマン函館港店』では、タイヤの硬度計を使ったスタッドレスタイヤの柔らかさのチェックや、マイクロスコープを使ってのスタッドレスタイヤの接地面のチェックを無料で行っています。マイカーのスタッドレスタイヤに不安がある人はぜひ1度、同店に足を運んでみてはいかが

マイクロスコープで貴方のタイヤの状態を分析

マイクロスコープを使ったタイヤチェック

硬度計で柔らかさをチェック!

タイヤの硬度を測っているミスタータイヤマン店員

ミスタータイヤマン函館港店周辺地図

取材協力
ミスタータイヤマン
函館港店
営業時間8:30〜18:00
●函館市港1-33-14
Tel:43-3710

スタッドレスタイヤ買替時のポイント

氷上路面のブレーキの効き
●雪上路面のブレーキの効き
●効きの持続性

※参考資料『2004年ブリヂストン除雪圏スタッドレスユーザー調査』