函館の港町

2005-02-25 vol.319

函館市港町は古くから続く店と町並みが残る函館の玄関口

海の街には、港がある。港には様々な土地から物が運び込まれ、海で働く人達も、港界隈から陸に上がる。港界隈には海を学ぶ若人のための学校や、海洋レジャーの拠点も造られる。すなわち、海の街の臨海地帯と呼ばれる場所は、働く人や学ぶ人、海をこよなく愛する人達で賑わい、そこに様々な施設や飲食店が立ち並ぶ…。 恒例となった本紙の地域活性化応援企画も、早いものでシリーズ第13弾を迎えた。今回は函館市の臨海地帯である港1〜3丁目界隈のベストテン。

函館市港町は古くから続く店と町並みが残る函館の玄関口

もともと亀田村だったこの界隈が函館市になったのは昭和24年。大きな港の付近には海運関係の企業や工場などが立ち並ぶほか、北海道大学水産学部のある学生の街としても知られ、最近は市立函館病院の移転や住宅の増加などで、大いに注目されている界隈である。今回もまた、例によってベストテンの順位はあくまで参考。じっくり探してみると、魅力的なスポットや穴場的飲食店などが何軒も点在し、紹介した以外にもまだまだ隠れた魅力がたっぷりあることを特筆したい。

【青いぽすと地域活性化応援企画 第13弾】港町1~3丁目ベスト10

冷たい海風にも負けず、黙々と仕事をする逞しき人達…。ひたすら魚を待ち続ける中のほんのひと時、移動販売の車に駆け込んで熱いそばをすする釣り人達…。遠く海を望むと、遥か水平線を滑る貨物船、フェリー、遊漁船…。
港界隈には独特の活気がある。海の広さと潮風の香り、人の優しさを感じながら、この界隈の隠れた魅力をたっぷりと探訪してみてはいかが…。

北海道大学水産学部

北海道大学水産学部

水産科学の教育研究拠点として100年の歴史を誇る『北海道大学水産学部』は、国際的にも高い評価を受けている。水産学の源である札幌農学校の流れを汲み、昭和24年に新制の北海道大学水産学部として当市に設立され、平成12年に大学院大学水産科学研究科となる。水産学は海の資源を増やし、取り、加工し、流通させ、安全なものとして人に運ぶまでの全てをカバーする。卒業生は商社、銀行、流通など様々な分野で活躍中。文部科学省が進める「21世紀COEプログラム」に、「海洋生命統御による食料生産の革新」が採択され、海の生物の高度で安全な活用を目指して現在研究が進んでいる。
昨年12月の合併によって誕生した新函館市の函館国際水産・海洋都市構想を水産学の面から提案し、新制函館市の産業、経済、暮らしの未来の一翼を担っている。「住む人が生活をいきいきと楽しむことを基本に、学術的な裏付けのもと街の活性化に役立ちたい」とは山内晧平学部長。最近注目の「がもめ昆布」の養殖に携わるなど、暮らしに身近な研究も…。西部地区での歴史的建物を研究施設として地域の子供達の教育・情報提供の場として使う計画も進み、今春には上海で国際シンポジウムを開催するなど、海外との交流も盛んに行っている。

●港町3-1-1
Tel:40-5501

市立函館病院

市立函館病院

市立函館病院の創立は1860年と江戸時代にまでさかのぼり、今年で創立145年という長い歴史を持っています。平成12年には創立以来の所在地である西部地区から港町1丁目に移転。広大な敷地に広い病棟と、500台を収容する駐車場を備えました。
院内は一般病床604床、精神病床200床(うち認知症などの老人性精神疾患は50床)があり、規模は道南最大。地域医療の中心的役割を果たす病院として、ほかの病院にはない非血縁者間の骨髄移植などを行っています。今年からは道内では数少なく、道南では初の医療システムの血管内とCTを同時に撮影しながら治療ができる機器を導入。また、災害拠点病院として、建物は地震の揺れを軽減する免震構造になっています。正面玄関のスペースを広くとっているのも、緊急時の応急処置がここで迅速にできるようにするため。
昭和56年には道南唯一の救命救急センターに指定され、救急医療に欠かせないヘリポートを屋上に設置し、離島や漁船、フェリーなど海上での救急患者の搬送がすみやかにできるよう対応しています。

●港町1-10-1
Tel:43-2000

東日本フェリーターミナル

東日本フェリー

本道と本州を結ぶアクセスポイントのひとつ『東日本フェリーターミナル』は昭和40年に、市内大町に設立。同45年に現在の施設に移転し、函館〜青森航路の発着業務及びターミナル営業を開始しました。
フェリーは、いうまでもなくマイカーと一緒の旅が可能なため、常に幅広い旅行者から支持されており、最近では指定ホテル宿泊がセットになったおトクな海遊券も人気を集めています。また、施設内の1階には、24時間営業・年中無休の軽食コーナー『べら』や売店があり、2階には、海を渡る船などの美しい景色が見渡せるレストラン『べが』(

営業時間は午前11時〜午後7時、ラストオーダー午後6時40分、年中無休)があるなど、フェリー利用客以外でも楽しめるスポットとして、たくさんの人が足を運んでいます。旅に…、食事に…、買い物に…、あなたもぜひ1度、足を運んでみてはいかがでしょう。
東日本観光サービス株式会社

●港町3-19-2
Tel:42-2524

複合ビル ジスト

複合ビル ジスト

大野新道沿いのパチンコ店横にある横長の2階建てビルは食と遊がそろったアミューズメントビル『ジスト』。道路側は、できたて弁当の店『ウィズン』(Tel:40-2221)。店内はコンビニになっていて、焼きたてパンの販売もしている。その隣は『めちゃうまラーメン福来亭』(Tel:40-2222、毎週水曜日定休)で、とんこつとあっさりの2種があり、人気は角煮、焼豚、チャーシューが乗った「トリプルチャーシューメン」(850円)。あっさりスープなら100円引。2月から牛丼350円が登場。奥の『○呼帆路(マルコポーロ)』(Tel:41-9696)は港町唯一の回転寿司店。1皿126円のメニューが3分の2を占め、鮮度と安さに定評。2階は『カラオケ本舗まねきねこ』(Tel:62-7111)。カラオケボックス14室、最大40人収容でフード・ドリンクメニューも充実し、パーティーも可。料金は月〜金曜日の午前11時〜午後6時は1時間10円、ワンドリンク300円〜。月〜木曜日の午後6時〜午前6時は1時間460円。ほかにフリータイムがある。

みなと食堂

店を構えて24年を迎える『みなと食堂』は、温かい雰囲気が伝わる昔ながらの食堂。昼はサラリーマンや港界隈で働く人達、午後からは北大生や教育大生などで賑わう。
安くてボリュームがある料理と、アットホームな雰囲気が人気の秘密。
ふんわり揚がったチキンの唐揚げにキャベツが添えられ、たっぷりよそったごはんが付いた「からあげ定食」(700円)は店の1番人気。ほかに「エビ天丼」(700円)、「カツ定食」(700円)などが人気で、どれも質、量ともに満足するメニューがズラリ。学生時代に通っていた人が卒業後に家族を連れて食べに来たり、函館を離れた後も函館出張の際に訪ねてくれるなど、故郷の味を感じさせる食堂といえる。

営業時間は午前11時〜午後7時30分。毎週月曜日定休。

●港町3-14-10
Tel:42-0526

宮越屋珈琲函館店

宮越屋珈琲函館店外観

平成12年9月に市内港町1丁目にオープンした『宮越屋珈琲函館店』。発祥は札幌市で、現在は道内に札幌市内27店舗と函館で1店舗、本州では仙台と東京、九州では福岡にもオープンし、さらに今後は名古屋にもオープン予定があるなど、全国展開で注目を集めているコーヒー専門店だ。
コーヒーはデミダス(極深)から粗挽きで軽めのものまで、好みに合わせて味わえる。焙煎技術の追求に余念がなく、最も大切にしている基本姿勢は「上質な豆を長時間じっくりと深く焼くこと」という。函館店ならではの特徴としては、ハイグレードな音響設備と、季節や時間帯に合わせた選曲など、店内で流れている音楽への工夫がある。味わい深い珈琲と、音楽のある空間で優雅なひとときを楽しんでみてはいかが?

営業時間は午前10時〜午後11時。休業は年末年始のみ。

●港町1-11-24
Tel:41-3854

オリジナルケーキ トロイカ

オリジナルケーキトロイカの各種ケーキ

全商品無添加、体によいものを作るのが『オリジナルケーキ トロイカ』のモットー。新鮮な材料をふんだんに使ったケーキは約35種類。フルーツが5種類入ったロールケーキ「ロールフリュイ」(=写真、1575円)は1日限定20本の人気商品。季節毎に新作のケーキも続々登場しているので、こちらも見逃せない。さらに、好みに応じて様々なバースデーケーキを作ってもらえる点も魅力(2500円〜)。天然酵母のパンは約30種類。食パンとバケットは根強い人気で、特に「さつまいものフランス」は予約で売り切れてしまうほど…。また、約80種類の焼き菓子のオススメは世界最高峰のカカオを使った「カボス」。ひとつひとつ大切に作られた味を、ぜひご賞味あれ! なお『ケーキ&カフェ トロイカ石川店』にもお気軽にどうぞ。

営業時間は午前7時〜午後9時。毎週水曜日定休。駐車場有。

●港町1-23-12
Tel:42-2434

じょいショップたきした

じょいショップたきした外観

市内港町1丁目にある『じょいショップたきした』は、昭和28年に日用雑貨と食料品の店「滝下商店」としてオープン。同58年に現在の店主・滝下光治さんが先代から受け継ぐ際、自らが楽しくなれるような店にしたいという希望で、おもちゃと文房具の店としてリニューアルオープンした。
店内には、おもちゃや文房具を中心として、駄菓子、手芸用品、昔ながらの塩などが並ぶ。夏には5円から買える花火のバラ売りがあり、好きな物を安く買えると近所の子供達からも大好評。おもちゃでは、最近流行の手品グッズが人気。昔流行したおもちゃや、今では珍しいバーコードの付いていない商品なども店内にズラリ。店主が自ら仕入れてくるという品物は、子供だけではなく大人も思わず夢中になってしまう、夢いっぱいの店といえる。

営業時間は午前7時30分〜午後9時。年中無休。

●港町1-19-30
Tel:41-9027

味の時計台港町店

味の時計台港町店のAセット

市立函館病院の隣に位置する『サッポロラーメン 味の時計台港町店』は、コクのあるとんこつスープと味わい深い味噌味が特徴です。
人気は、819円の3種類のランチセット。「Aセット」(=写真)はラーメンとギョウザと小ライス、「Bセット」がラーメンと半チャーハン、「Cセット」はチャーハンとギョウザとスープ。また、「みそ味ラーメン」(630円)もおすすめ。メニューの種類も多く、トッピングメニューも「コーン」(84円)、「ワカメ」(84円)、「キムチ」(84円)、「ぶつ切りネギ」(136円)と、お好きなものを選べるのもうれしい点。また、ラーメンの野菜の増量は無料。

営業時間は月〜金曜日が午前11時〜午後4時、土・日曜日、祝日は午前11時〜午後8時。不定休。

●港町1-11-20
Tel:40-0123

フルーツハウスつちはな

フルーツハウスつちはな

市内港町1丁目にある、昭和48年の創業の『フルーツハウスつちはな』。創業当時は、現在地の向かい側にあった「伊藤ストア」内で営業していたが、昭和58年に現在の場所へ移転。「よいものをどこよりも安く」をモットーに野菜や果物、花を販売している。
安さを実現するために「家族経営で無駄を出さないこと、大量仕入れできること、地域の人とのコミニュケーションを深めて地元産の野菜や果物を仕入れること、スーパーなどのチラシをみて工夫と研究すること」を大切にしているそう。
また、レジに立つ店員の心温まる接客や袋詰めなどもこの店の魅力。地域に根付いた店らしい温かさが感じられる1軒といえる。

営業時間は午前8時〜午後8時。

●港町1-19-30
Tel:43-6617

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