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マレーシアマラッカ人気観光地

マレーシアマラッカ観光タイムリミットは6h・日帰り旅行記

マレーシアのマラッカ旅行に行ってきました!クアラルンプールから高速バスに乗れば、2時間程で魅惑のマラッカシティに着きますよ。帰りの便が満席になる可能性もあるので、乗車チケットは必ず往復で購入を!

マレーシアの世界文化遺産マラッカに行ってきた

ユネスコ世界文化遺産に登録されているマレーシアの西海岸に位置するマラッカ(Melaka)は、かつての交易の中継地点「マラッカ王国」が栄えた、歴史ある町です。カラフルなヨーロッパ風建築から、イスラムモスク、中華街など様々な国の文化が融合しているのは、マラッカ王国が辿った波乱万丈な歴史に秘密があります。

多様な文化が共存するマラッカは不思議な空気に包まれていて、のどかな時間が流れる魅力的な街でした。

東南アジア周遊旅行の最終日を迎えた朝、ふとした思いつきで「マラッカ日帰り観光」に行き、マレーシア旅行の思い出を増やしてきました!

当日は首都クアラルンプール発の深夜便で日本に帰国する予定だったので、市内でお土産を買ったり、マッサージでもして時間を潰すかと考えながら朝食を食べていたのです。

その時、隣の席の中国人観光客が見ていたガイドブックに載っていた「ピンクの建物」に一目惚れ!すぐさま予定を変更して、マラッカへ行くことにしたのです。

彼らはバスツアーを予約しているそうですが、当日にツアー予約不可…。ネットで調べて「高速バスならマラッカまで2時間ほどで行ける」という情報を見つけたので、急遽、荷物をまとめて宿泊先のホテルをチェックアウト。

移動の邪魔になるバックパックをKL(クアラルンプール)セントラル駅のコインロッカーに預け、BTBバスターミナルに向かいました。

マラッカへ高速バスで出発!

KLセントラル駅からKLAIトランジット(各駅停車)やKTMマレー鉄道でもマラッカへ行けますが、今回の移動手段は高速バス。マラッカ行きのバスは、バンダー・タシク・スラタン駅に直結している巨大なTBSターミナルから発着しています。

2011年に移転したこのターミナルは空港のように綺麗で広く、トイレは無料で使用できるのに清潔で売店やフードコートなどもあります。

マラッカ行きのバスは数社が運営しているのですが、急いでいるので9時出発のDELIMA社のバスを選びました。DELIMA社のバスの乗り場では「スラマッパギ~(おはようございます)」と、民族衣装を着た従業員さんが丁寧にお出迎えしてくれました。

バスの車内もキレイでクーラーも完備なのに、片道10リンギットという激安料金に衝撃を受けました。2時間~2時間30分走って10リンギットって…、日本円に換算すると300円以下なんですよ!(2016年現在)

マラッカまでの移動に利用したバスは「トイレ無しタイプ」だったので、途中でトイレに行きたくなったら運転手さんに言って下さい。近くのサービスエリアみたいな所で停めてくれます。

しかし、今回、トイレタイムにバスが停車した場所は、ド田舎の民家のような売店の前だったのですが、運転手さんは点呼もとらずに車を発進…。「あそこで存在を忘れられたらどうなるんだろうか?」と、若干(かなり)、不安になりました。

皆さんも気を付けて下さいね。高速バスを利用してマラッカへ行くときの要注意ポイントです。トイレ休憩でバスから降りるときは、自分の存在を運転手さんにアピールしてから行きましょう!

ジャングルをぶち抜いて作ったような高速道路を走るのは爽快でした!景色を眺めていると、あっという間に時は経ち、11時過ぎにマラッカセントラルターミナル(Melaka Sentral Bus Terminal)に到着。大きなターミナルでファーストフード店や土産店があります。

個人タクシーの運転手が声をかけてきましたが、節約するためにタウンバスでマラッカ市内を目指します。マラッカ市内までの所要時間と料金は、タクシーで約10分15リンギット前後(約380円)、タウンバスで約20~30分1リンギット前後(約25円)と、バスのほうが僅かに時間はかかりますが格安料金で移動できるのです。

大航海時代の貿易拠点マラッカの歴史

17番バスに乗車し、10分程でマラッカシティの中心地「オランダ広場(Dutch Square)」に到着。バスを降りてすぐの場所には、私の心を一瞬にして奪ったピンクの建物とヨーロッパとエスニックな雰囲気が混在する街並みが広がっていて、未知の世界へ足を踏み入れるようで胸がワクワクしてきました!

ヨーロッパのような街並み、イスラムモスク、中華街、マレー文化が混在している街「マラッカ」の不思議な魅力を紐解くカギは歴史にあります。

中国やイスラムなど、かつて西洋世界の貿易の中継地点として栄えた街が多くあり、太平洋とインド洋を繋ぐマラッカ海峡は古くから交通の要所でした。マラッカ王国は13世紀末に誕生してから明朝との同盟関係を築き、香辛料貿易の中継地点として繁栄しました。
季節風を利用して進む「ダウ船」は、インド洋と東アジア海域を往復するのに2年程かかるため、各地に中継地点を作って物資を運び、半分以下の時間で交易ができるように工夫していたのです。
13世紀初頭にマラッカはイスラム化し、15世紀にはポルトガルがマラッカを支配し、ポルトガル時代には要塞(サンチャゴ砦)やキリスト教会(セントポールチャーチ)が建設されました。その影響なのか同じく植民地だったマカオの街並みとも少し似ているように感じます。

17世紀はオランダ、19世紀はイギリスとオランダで分断統治され、さらに日本軍も終戦までの4年間ほど統治していて、戦後、再びイギリスの管理下になり1957年に完全独立を遂げたのです。

このように「交易の要所」という土地柄から大国の影響を受けてきたマラッカですが、現在では様々な民族の人たちが共存して生活しています。街を歩いている人々の顔立ちからは、それぞれ違ったルーツを感じます。マラッカは異文化に寛大な美しい街として、多くの観光客で賑わっています。

マラッカ市内観光の移動手段はトライショー

タウンバスを降りてオランダ広場を見渡すと、オランダ統治時代のピンク色の建物が並んでいます。「ピンクの教会」こと「クライストチャーチ」は、今も現役の教会ですが可愛らしい外観とは異なり、教会内は真っ白で落ち着いた空間です。

オランダ広場には「時計台」や「ビクトリア女王噴水」があり、観光客の憩いの場所になっています。

マラッカ市内は徒歩でも観光できるほど小さな町ですが、とにかく蒸し暑く、アラサー女子には過酷な気候だったので「トライショー」という、東南アジアではお馴染みとも言える人力系の乗り物「自転車タクシー」を使って観光することにしました。

ベトナムの「シクロ」、インドネシアの「ベチャ」、インド圏の「サイクルリクシャ」など、世界各地で自転車タクシーはいろいろありますが、マラッカの「トライショー」は、ずば抜けてパンチが効いていました!

トライショー乗り場は目立ちまくっているので、100メートルくらい先にあっても簡単に見つけられます。オランダ広場にもトライショー乗り場があり、こんな感じで何台もの自転車タクシーが駐車しています。

「俺のトライショーが一番カッコいいだろ?」と言わんばかりに、運転手さんのセンスでデコレーションが施されています。

今回は、ニコッと強烈な笑顔で迎えてくれた魅力的なおっちゃん(名前はオズマンさん)のタクシーに乗車しました。自転車タクシー(トライショー)は時間制で料金が決まります。料金表はカンタンな観光マップと一緒に、運転手さんが渡してくれますよ。
1時間40リンギット(1,000円弱/2016年現在)なので、オズマン氏オススメの2時間コースにしました。

英語を話せる運転手さんが多いのですが、残念ながら日本語でのやり取りはできません。また、世界中の観光客を相手にしているだけあって、ジェスチャー能力がハンパなく高いので仮に英語が苦手でもまったく問題ありません。伝えたいことは何とか通じます。

セントポールの丘を駆け抜ける「オズマン号」

「オズマン号」はオランダ広場を抜け、風車、マラッカタワー、砦など、ちゃんと観光名所が見えるように走ってくれたのですが、丘の上に佇む「セントポール教会」は特に印象的でした。マラッカ旅の心強い相棒となった運転手のオズマン氏は、とても気が利く人でカメラマンとしても大活躍してくれましたよ。

階段を上り終えると、大きなフランシスコ=ザビエルの像が立っています。セントポール教会では、一時、ザビエル氏のご遺体を預かっていたそうです。観光客は多かったのですが、教会内はとても静かで神聖な空気が漂っていました。

セントポールの丘はマラッカを一望できるオススメ観光スポットですよ。美しい街並みの真ん中に見えるのは「マラッカタワー」です。

丘の途中から、お土産が買える屋台が出ていました。

セントポール教会のすぐ近くには、ポルトガル軍がオランダ軍との戦いに備えて作った要塞「サンチャゴ砦」があり、古びた石造りの門と大砲が現在も残っています。

次の目的地は王宮博物館「スルタンパレス」

さて、続いての目的地まで移動開始です。めちゃくちゃ蒸し暑い中、重たい私を乗せてオズマン氏は頑張ってチャリをこいでくれました。仕事とはいえ、なんだか気の毒でしたが「頑張れオズマン!負けるな!相棒オズマン!」と、心の中でエールを送りながら身を委ねていました(笑)

マラッカ王国時代の宮廷博物館「スルタンパレス」に到着したころで相棒のオズマン氏が休憩に入ったので、私ひとりで館内を見物します。
まず、入り口で超リアルな人形が迎えてくれます。マラッカの歴史や民族衣装の展示が面白かったですが、それよりも…、館内でも遭遇するダンディな人形たちの微妙な表情が気になって仕方がありませんでした。

自転車のデザインに注目!かなりシュールだぜ!

博物館から出ると、オズマン氏は運転手仲間たちとワイワイ雑談していました。駐車場でじっくりと「オズマン号」以外のトライショーを見ましたが、改めて見ると結構シュールなデザインが多いのです。突っ込みを入れたくなるデコ盛り満載だったり…、凡人には理解できないけど前衛的なセンスなのかも知れない斬新なものまで多様でした。

では、突然ですが「イケてるトライショーコンテスト・マラッカ選手権」を勝手に開催してみます!

・エントリーナンバー1番「フラワー&バタフライ号」

ファンシーな世界観のトライショーをご覧ください。お花畑と蝶々というメルヘンな内装にハートの形をしたフロント部分といい、女心を掴む(?)こだわりのデザイン!

・エントリーナンバー2番「キティちゃんっぽい号」

お次は、ハローキティちゃんを連想させる可愛らしいトライショーです。座席の背もたれや車輪部分にまで「猫ちゃん」が…(笑)

・エントリーナンバー3番「夢の国ボート号」

次の自転車は御覧のようにレベルが違います。車体すべてをデコっているのですが、船の形に見えませんか?大きな傘を設置しているので強い日差しが気になる女性にとっては嬉しいですね。運転手さんの頭上にも「傘」があります。バテちゃったら仕事になりませんもんね。

・エントリーナンバー4番「ラブリーハートピンク号」

かなり攻めているデザインですが、よ~く見て下さい。屋根はサングラスをかけた蝶々なのです。好きな人に告白するときに乗って行けば、想いが一発で伝わりそう!

・エントリーナンバー5番「タランチュラ号」

大トリを飾るのは、一度、見たら忘れられない迫力満点のタランチュラ号!長い足の先には可愛らしいお人形が…。独特のセンスに参りました。ぶっちぎりでグランプリ決定といたします。

宝と海に沈んだ船と激安のお土産屋さん

あっという間に2時間の「オズマンコース」が終了しちゃったのですが、楽しかったので1時間延長しました!

さて、次の目的地である「海洋博物館」は、マラッカ王国から財宝を奪ったまま沈没したといわれているポルトガル船をモチーフにしています。船内では、貴重な展示物を観ることができます。この周辺には、マレーシア人の学生旅行や新婚旅行で訪れる人たちも多いとのこと。

海洋博物館の向かい側には、数件の土産店が集合している「Medan Samudera」という建物があり、他の場所より安く買い物することができましたよ。

観光地で売っているTシャツって意外と高くつくのですが、ここは現地価格でお買い物ができるようです。サングラスと「I LOVE MELAKA」 と、プリントされたTシャツを買って500円くらいだったので激安ですよね。

マラッカ名物で腹ごしらえ

マラッカに到着してから3時間くらい夢中で観光していたのですが、そろそろ空腹に耐えられなくなったので、有名な中華街「ジョンカーストリート」に移動して、少し遅いランチを食べることにしました。

ここは「華僑の町」として知られており、ババ・ニョニャ・ヘリテージ(成功した華僑プラナカンの家)も近くにあります。漢字の看板に鮮やかな色の建物が軒を連ねていて、他のエリアとは別世界のように感じます。

さて、オズマン氏お勧めの店「和記」でマラッカ名物のチキンライスボールを食べることにしました。マラッカ旅の相棒オズマン氏とは、ここでお別れです。ありがとう!オズマン!

ライスボールは8個くらい(忘れた)で7リンギット(180円前後)だったのですが、やっぱり安いですよね。観光の途中で仲良くなった、世界一周旅行中の日本人女性と一緒にご飯を食べたのですが、旅の話に華が咲きます。ビールまで飲んじゃって、至福の時間を過ごしました。

マラッカ名物を食した後、ぷらっとジョンカー通りを散策しながらオランダ広場まで徒歩で帰り、これで、私のマラッカ弾丸旅行は終了のハズでした…。

マラッカ海峡に沈む夕日は絶景だという評判を聞いていたので、もう一泊したいところでしたが、夜のフライトに間に合うようにクアラルンプールに戻らなければいけません。

帰れない?バスは往復チケットを購入しましょう

後ろ髪を引かれながら大人しく帰ろうとしたところ、マラッカセントラルでちょっとしたハプニングが発生!何と…、クアラルンプール行きのバスが全部満席だというのです!「何で?往路は空席が多くてガラガラだったのに、復路が満席ってどういうこと?」と、焦りと怒りがこみ上げてきて大パニック状態に…。
「マラッカに到着したときに帰りのチケットを買っておけばよかった…」と、途方に暮れていたところ、2名のキャンセルが出て何とか無事にクアラルンプールに向かうことができました(泣)

マラッカは短時間でも行ってみる価値あり

今回は思いつきの弾丸旅行だったので6時間程の滞在でしたが、マラッカ独特の世界観や文化をたっぷり満喫してきました。自転車タクシーの運転手「オズマン氏」をはじめ、素敵な人たちとの出会いもあり、たった数時間なのに人生の良い思い出として記憶に残りそうです。東南アジア周辺の旅行中に寄り道先を探している人は、ぜひ、マラッカに足を運んでみてください。