函館でできる工場見学

2009-07-17 vol.422

【函館で工場見学】えっ!アレってこうやって作ってたんだ!

小学生の頃、学校の授業で工場を見学した人も多いハズ。何かが完成するまでの工程を学ぶことは、小学生に限らず、大人にとっても楽しくてためになるものです。 今回のテーマはズバリ、工場見学!! 道南で見学することができる企業の工場にスポットを当ててみました。選択基準としては、地元の人達から観光客など全国の人達に至るまで幅広く親しまれている地元の“美味しいもの”。

【函館で工場見学】えっ!アレってこうやって作ってたんだ!

さらに、工場隣接の直売店などがあって、見学の後にはさっそく試食や買い物を楽しめる場所であること。もちろん見学も楽しいですが、アフターの楽しみもセットになっているという点で、家族や町内会単位などで利用しやすいのではないでしょうか?

なお、見学希望の際は必ず先方に事前申し込みをしていただくことをお願いします。

函館名物「いかソーメン」ができるまでを見学しよう

トナミ食品工業株式会社追分工場

トナミ食品工業株式会社追分工場外観

函館名物「いかソーメン」で有名な『トナミ食品工業株式会社』の追分工場では、スルメイカがいかソーメンになるまでの工程を見学することができます。

トナミ食品工業株式会社追分工場のイカソーメン製作工程

昭和24年に「利波水産加工所」としてスタートした同社は、本道の海産物の食品製造加工を行っており、特に函館沖から生きたまま水揚げされる「活いか」を冷凍技術を駆使して全国に提供している点で注目されています。追分工場には160アイテム以上の製品を取りそろえた工場直売店が隣接されており、有名なトナミブランドを直売価格で購入できます。個人・団体等、見学には事前申込が必要となります。掲載写真は取材のため特別に内部入場許可をいただいて撮影したもので、一般見学は見学通路からの見学となります。

トナミ食品工業株式会社追分工場直売店工場直売店

●北斗市追分4-6-8

Tel:48-2468(見学予約電話)

館内は、中世ヨーロッパの街並みを演出

函館カール・レイモン本社工場

函館カール・レイモン本社外観

生涯をハム・ソーセージづくりに捧げたカール・レイモン氏。レイモン氏の技術と函館の風土が作り上げた本格派のハム・ソーセージは、地元はもとより全国的にも有名。

函館カール・レイモン本社内憩いのスペース憩いのスペース

函館カール・レイモンで使ってた古い道具歴史が刻まれた道具

函館カール・レイモン本社内の販売コーナー販売コーナー

あの素晴らしい味がどのようにして生まれているのかを見学出来るのが、市内鈴蘭丘町にある『函館カール・レイモン本社工場』。館内は中世ヨーロッパの街並みを演出しており、ドイツの街並みを散策しているような気分に浸りながら、ハム・ソーセージ作りの行程やレイモン氏の歴史、道具などを見学することが出来ます。販売コーナーや憩いのスペースもあるので、ゆっくりと見学してみては…。

函館カール・レイモンの歴史展示スペース

見学時間は午前10時〜午後4時。毎週日曜日と水曜日定休(祝日のある週は水曜日営業、祝日定休)。団体は要予約。駐車場有。

●鈴蘭丘町3-92

Tel:55-4596

「ヨシダのお菓子」でおなじみの老舗メーカー

吉田食品

吉田食品外観

正式名称である『吉田食品』より、「ヨシダのお菓子」の名前が一般的な、函館市民にはおなじみの老舗メーカー。

吉田食品のオリジナル商品についてるマーク

看板のある本社直売所部分は小さく見えますが、その横に工場や資材庫が長く続いています。この不況下においても売り上げは前年比よりアップしているとのこと。市内スーパーでは圧倒的なシェア。それもそのはず、大手メーカーの盆菓子ほか、実はここで製造委託されている品が多いのです。

吉田食品工場で紅白大福を作っている女性達紅白大福製造

吉田食品工場で落雁に色づけをしている女性落雁色づけ風景

吉田食品工場でできたての臥牛パイ「臥牛パイ」の香ばしい香りが…

自社オリジナル商品には四角いマークがあり、よく見ると「吉田」の文字になっているのが分かります。有名メーカーロゴも手がける札幌市のデザイナーが手がけたもので、パッケージをキリリと引き締め、小さいながら存在感大。商品は「楽天市場」でも販売中で、北海道の味の魅力を全国へ伝えています。

●高盛町16-9
Tel:51-4210

道南唯一のワイナリー

はこだてわいん

はこだてわいん外観

道南唯一のワイナリーとして有名な『はこだてわいん』の製品は、余市産のぶどうを主原料にしたワイン、地元特産のフルーツを使った果実酒などを手がけています。工場では、ぶどうの破砕からぶどう果汁をタンクで貯蔵する貯蔵庫、商品管理庫、ボトリングまでの工程を専任スタッフの案内で見学できます。

はこだてわいん工場の機械によるぶどうの仕込み作業ぶどうの仕込み

はこだてわいん工場のボトリングマシンボトリング

はこだてわいん工場にある大きなワイン貯蔵タンクタンクに貯蔵

隣接の直営店『葡萄館』では10種類ほどの試飲コーナーがあり、味を見ながら購入ができます。月替わりで違うワインを練り込んでいるソフトクリームは、いろいろな味が楽しめると人気。ほかに、ワインに漬け込んだジンギスカン用ラム肉、ドレッシング、ワインらっきょうなどの加工品もそろっています。工場見学は事前予約が必要。

受付は月〜金曜日(祝日を除く)午前10時〜午後4時。
見学時間は30分程度。少人数から見学できます。

●七飯町字上藤城11
Tel:65-8115

牛乳のできるまでを見学

函館酪農公社

函館酪農公社の工場

毎日のように飲んでいる牛乳はどのように出来るのでしょう?

函館酪農公社工場の牛乳パック詰め行程牛乳がパック詰めされ、流れてゆきます

市内中野町の『函館酪農公社』で牛乳が出来るまでを見学しませんか?

牧場で草を食べている牛牧草を食べる牛達

近隣の酪農家38軒から集めた牛乳を、清潔な環境ですべてオートメーションでパック詰めする工程が見られます。工場の横には牧草地があり、牛が草を食べたりしています。いまなら可愛い子牛達にも出会うことができます。工場見学はいつでもできますが、団体での見学や説明を希望する場合は電話でご予約下さい。

アイス118のソフトクリーム津軽海峡を眺めながら食べるソフトクリーム

また、直営のソフトクリームや乳製品の販売をする「アイス118」も人気です。「バニラアイス」(250円)や新発売の「生キャラメル」50グラム820円などもあります。低温殺菌牛乳が1人100円で飲み放題も人気です。

営業時間は午前9時〜午後6時。年中無休。

●中野町118
Tel:58-4460