「発行したばかりの頃は、広く読者の声を募集してもほとんど反応がなかった。少しでも『青いぽすと』の名を知っていただくために、制作スタッフと配布スタッフが一丸となって試行錯誤してきました」
現在、編集室には毎回、読者の皆様からの心温まるお便りが山ほど届けられ、そしてたくさんの企業や商店、飲食店などが広告媒体として『青いぽすと』を選んで下さるようになりました。
発刊300号——。それは、締切や発行日に追われながら、日々の取材や営業、宅配業務を行う私共にとっては、ほんの一瞬の通過点に過ぎないのかも知れません。しかし、これまでおよそ13年間にわたり、300回もの出版業務を1度も休刊することなく続けてこられたのは、日頃より本紙をご愛読いただき、お便りを通じて温かい言葉をかけて下さる読者の皆様をはじめ、取材に協力していただいた方々、そして並々ならぬご理解をいただいてきたスポンサーの皆様によるものであります。そしてもちろん、制作や印刷などでお世話になっている各関連企業の皆様のご尽力も欠かせないものだったのではないでしょうか。300号という節目を迎え編集室スタッフ一同、ご理解とご協力をいただきました皆様に、心より御礼申し上げる次第です。
さて今回は、日頃より読者の皆様からご質問の多かった「青いぽすとはどうやって作られ、どうやって自宅に届くのか…」という問いに応えるべく手前味噌ながら、本紙が各ご家庭に配布されるまでの行程を、できるだけ解りやすく特集にまとめてみました。この特集を機に、スタッフと皆様との距離がこれまで以上に身近なものとなり、日常生活の清涼剤として活用いただけるとともにより一層、皆様が気軽に紙面作りに参加していただけることを願っております。
企画・立案
読者の皆様から毎回、多数寄せられるお便り、FAX、Eメール、ホームページへの投稿などをもとに、各スタッフが企画書を提出。ご意見、ご感想は紙面作りの原点です。読者の皆様、本当にいつもありがとうございます。
提出された企画書をもとに、毎月1回の編集会議や毎週1回の営業企画会議により、特集企画などが決められます。会議では毎回、積極的な意見交換が行われます。
取材・写真撮影
いつも温かく取材協力いただく皆様に感謝です。この日は、『フィットネスホテル330函館』の取材。
「青いぽすとの記者さんは読者の立場で取材してくれるので、イメージが湧きやすいです」とは、取材に応じて下さった同ホテルの菊地康之さん。いつも、本当にありがとうございます。
撮影用の料理なども、取材先の方が用意してくれます。
クライアントとの広告打ち合わせ・プランニング
『青いぽすと』の発行経費及び発行元の利益は、スポンサーの皆様の広告料で成り立っています。『青いぽすと』が無料でお宅に届くのもスポンサーの皆様のお陰です。ありがとうございます。
この日は市内亀田町にある『TOHKAI食器厨房館』との打ち合わせ。フロアリーダーの川村二郎さんが企画した内容を編集室の営業スタッフと共に具体化します。掲載後には毎回、大きな反響があるのだそう。いつもご利用、ありがとうございます。
執筆、取材先への内容確認
取材から戻ったら、すぐに記事を執筆。取材メモを見ながら書き上げた原稿は、入稿前に取材先に送って、内容に間違いがないかをチェックしていただきます。
広告制作・デザイン
DTP(デスクトップパブリッシング)オペレーターと呼ばれる技術者が、広告を制作します。
記事入稿、編集
副編集長が入稿原稿の内容をチェックし添削を加え、記者から入稿となった記事と写真のデジタルデータを、パソコン上で編集してゆきます。この時点で『青いぽすと』の細かなデザインも作り込まれてゆきます。
広告原稿のクライアント校正
完成した広告デザインをもとに、クライアントと最後のチェック作業を行います。「青いぽすとの営業さんとはコミュニケーションが取りやすいので、イメージ通りのコマーシャルが実現できます」とは川村二郎フロアリーダー。ありがとうございます。校正済の原稿は、編集校正に送られます。
文字校正・編集校正へ
文字校正・編集校正
完成したレイアウト原稿を各スタッフが文字校正。誤植の直しはもちろんのこと、料金や連絡先などに誤りがないかどうかなどを厳しくチェックしてゆきます。
編集校正を『青いぽすと』の発行責任者である編集長が最終チェック。文章表現や編集の仕方などのチェックはもとより、仕上がったものが『青いぽすと』の発行スローガンにあっているかを重視して厳しくチェックします。
別冊号『ライフ』版下入稿
青いぽすと別冊増刊号『ライフ』は、青いぽすと編集室と業務提携している広告代理店『キザイ産業株式会社広告事業部』が企画・制作を行い、発行元である青いぽすと編集室に版下データを入稿しています。
製版へ
製版
レイアウトされた記事原稿と、各デザイナーなどが持ち込んだ広告原稿を、DTPオペレーターがひとつの出版物に合わせ、仕上げます。デジタル編集の場合、各データが印刷用に統一されていないと、印刷トラブルを招く原因にもなります。シビアな作業です。
色校正・最終チェックへ
色校正・最終チェック
DTPオペレーターの手で仕上がった製版データは印刷会社に持ち込まれ、そこで印刷用のフィルムが作られます。
フィルム作成後、コンセンサスと呼ばれる“試し刷り”のような印刷物が作られ、編集スタッフが最後のチェックを行います。記者、編集者、広告営業担当はこの段階で、指示した色やデザインなどが間違いなく印刷されるかどうかを入念にチェックします。
印刷へ
印刷
最終チェックが済んだら、いよいよ印刷。オフ輪転機と呼ばれる全長100メートル近い大型印刷機で126000部以上を高速印刷。印刷にはおよそ1日を要します。
『青いぽすと』126000部というと小型トラックに2台分のすごい数。毎号の発行日に遅れないよう、日々、大変な作業に従事されておられる業者の皆様に感謝です!
納品・仕分け作業へ
納品・仕分け作業
印刷された『青いぽすと』が、印刷会社から編集室に到着。編集スタッフにとってはこの瞬間が何よりの喜び。今回も無事印刷することができたことを感謝する瞬間です。
届いた『青いぽすと』は、ミッドレディと呼ばれる配布スタッフ1人ひとりの配布部数に仕分けされます。『青いぽすと』発行元の『函館どつく株式会社ミッド事業部』は、約290人のミッドレディさんによる独自の配布組織を形成しています。通常は毎週火・金曜日にチラシやダイレクトメールを配布しており、そのスケジュールにあわせて、毎月最後の火曜日もしくは金曜日に月末号、その2週間前に中旬号の『青いぽすと』が各家庭に届きます。仕分けされた配布物はミッドレディさんの中のリーダーにより、ミッドレディさん宅へと運ばれます。
折込作業・戸別配布へ
折込作業・戸別配布
配布担当分の『青いぽすと』が届けられたミッドレディさんは配布の前日、『青いぽすと』と一緒に配られるチラシの折り込み作業を行います。今回、取材に協力してくれたのは、市内西部地区担当の花田裕美さん。
折り込みチラシが多い日は作業もひと苦労。しかしその分、ミッドレディさんの収入もアップ。いつもお疲れ様です!
そしていよいよ配布開始。平均2〜3時間を要して担当エリアを徒歩で配布します。ご自宅の近所のエリアを配布し、配布先の人に手渡しできる場合は笑顔で『青いぽすと』を届けてくれるミッドレディさん。300号を迎えられたのも、雨の日も風の日も配布してくれるミッドレディさんのおかげ。本当に感謝しています。
紙上ショッピング受付、プレゼント抽選などへ
紙上ショッピング受付、プレゼント抽選など
発行後も様々な業務を行っています。『青いぽすと』に掲載する紙上ショッピングの申込受付をするのも、そのひとつ。エバメールゲルクリームをはじめ、本紙オススメ商品のご利用、いつも本当にありがとうございます。
『青いぽすと』に掲載された読者プレゼントの抽選は、編集室のスタッフが厳正に行っています。寄せられた応募ハガキには、読者の皆様からの心温まるメッセージが書き込まれています。いつもありがとうございます。