青いぽすと

函館人気店の隠れた逸品

2016-02-12 vol.582

函館の隠れた人気メニュー!評判店だからこその逸品10

例えば、そば屋さんのカレー。お店自慢の出汁やそばつゆを使って仕上げた和風のカレーには独特の魅力があります。そば好きの人でも「たまにはこちらを…」という時があるのではないでしょうか?さて今回は、日頃からたくさんの飲食店を取材している本紙記者がそれぞれの視点から、評判店の看板メニューに負けず劣らずの人気を集めている一品に注目してみました。映画の俳優さんに例えるなら、「名脇役」といった感じでしょうか。読者の皆様も、日頃から行き慣れたお店の名脇役メニューを見つけて、ちょっと刺激的な食べ歩きを楽しんでみてはいかがでしょう…。

洋食好きに嬉しいナポリタン

ダイニングこまつ(担当/慎)

ハンバーグが人気の『ダイニングこまつ』では、自家製トマトソースを使った「スパゲティーナポリタン」も好評。自家製トマトソースを使った一皿にはウインナーやマッシュルームが入り、洋食好きには嬉しい逸品。通常880円ですが、4月30日までの期間中、開店8周年記念感謝メニューとしてポタージュスープ付きで800円(+200円でサラダ付き)。感謝メニューはほかに、ハンバーグにスープ、ライス付き800円(+200円でサラダ付き)。この感謝メニューは昼夜問わず土・日曜日、祝日も利用可。

営業時間は午前11時〜午後3時、午後5時〜午後9時(ただし土・日曜日、祝日は午後10時まで)、ラストオーダーはそれぞれ閉店時間の30分前。
毎週水曜日定休(水曜日が祝日の場合は営業)。駐車場有。(慎)

●美原3-21-29
Tel:47-6361

甘い香りとなめらかな口溶けの特製バター

ビストロ コパン(担当/BP)

富岡町の『ビストロ コパン』は、気軽に味わえる洋食が人気。中でも、「まぜまぜオムライス」(ランチタイムはドリンク付き750円)は代表的なメニューのひとつですが、今回のおすすめは「コパン特製バター」(1個370円)。バターはあまり好まない筆者が「これは違う!」とファンになったその味は、軽くてなめらかな口当たりと甘い香りが特徴。ほどよい塩分と優しい味わいで、たっぷりつけてもしつこくありません。特に、フランスパンとの相性は抜群です。パンを注文するとこのバターが付いてきますが、バターだけでも1個から購入することができます(予約が確実)。

営業時間は午前11時30分〜午後4時(LO/午後3時)、午後5時30分〜午後9時30分(LO/午後8時30分)。毎週木曜日定休。駐車場有。(BP)

●富岡町1-24-6
Tel:45-3300

サクッとからのとろ〜り半生は魅惑の味

ケーキ・カフェ スクエア(担当/BP)

本通1丁目にある『スクエア』といえば、「シュークリーム」(160円)が有名ですが、他にもまだまだおすすめしたいものがあります。その中で、今回紹介するのが「ベイクドチーズケーキ」(カット330円、ホール2000円)。普段好んでチーズケーキを選ぶことはない筆者ですが、この店のチーズケーキは別格。特徴はサクッとした外側と、内側のとろ〜り半生でなめらかな口溶け。高さを出して焼き上げることでこの2つの食感に仕上がっており、そのバランスは見事。また、レモンの風味でコクはあるのに口当たりは爽やか。道産食材を使用し冷凍もできますので、贈り物にも最適。なお、予約が確実です。

営業時間は午前10時〜午後7時。毎週火曜日定休。駐車場有。(BP)

●本通1-30-15
Tel:51-9323

これは旨い! そば屋のカレー丼

そば処 満る大(担当/慎)

大正7年創業の『そば処 満る大』で人気を集めているのが、「そば屋のカレー丼」(842円)。8年ほど前に利用客から「カレーライスをメニューに加えてほしい」という要望があったことから、それまで賄い料理として作っていたカレー丼をメニューに加えた。自慢のそばつゆにカレー粉とでんぷんを加え、具材は豚肉とタマネギ、長ネギを使用。でんぷんを使うことでさっぱり感があり、クセになる味と評判。看板メニューのそばや、他の丼ものに負けず劣らずの人気を集めている。

営業時間は午前11時30分〜午後3時30分、午後5時〜午後6時30分。
毎週月曜日と毎月第3火曜日は午前11時30分〜午後1時30分。月曜日が祝日の場合は午前11時30分〜午後2時30分。
毎月第3火曜日定休。駐車場有。(慎)

●谷地頭町34-5
Tel:22-5953

ロングセラーの焼豚

キングストア(担当/まい)

堀川町電停前にある『キングストア』は、低価格でボリューミーなお弁当が人気。惣菜も定番のものから日替わりのものまでさまざまなものが並んでいます。
筆者のお気に入りの自家製「焼豚」(=写真上)は、数十年前から引き継がれているレシピで作られていて長年のファンもいるほど。ブロック(100g248円)と、スライス(100g268円)があるのも人気のひとつ。噛めば噛むほどに味がするのでそのまま食べるのはもちろん、焼豚丼、ラーメンのトッピング、炒飯などの具材にするのもオススメ。おまけに付いてくるタレがまた良い隠し味になるのです。精肉コーナーにあるのでお間違えなく!

営業時間は午前9時~午後8時。無休。駐車場有。(まい)

●千代台町2-4
Tel:53-9675

梅香る、癒しの「茶碗蒸し」

雷門鮨(担当/ガ)

函館でも屈指の名店、『雷門鮨』は、極上素材に丁寧で繊細な心配りを添えた逸品を満喫できる寿司処。食事のサービスとして付く「茶碗蒸し」は、同店ならではの一品として23年以上前から長く愛されています。一見、具材が入っていないように見える椀の中には、ふわっと香る梅干しが…。梅肉のさわやかな酸味と、豊かなだしの風味が優しく調和、絶妙な柔らかさも理想的。お酒にも合う、心和む一品です。名店として知られたお店ですが、握りは1人前、「並」(1500円)から「特々上」(3000円)と、庶民的な価格で美味しいひと時を堪能できます。

営業時間は午前11時半~午後2時(LO/午後1時30分)、午後4時~午後10時(LO/午後9時30分)。毎週火曜日定休。(ガ)

●湯川町1-7-1
Tel:57-1200

蕎麦屋の本気ラーメン

おそば江戸八(担当/SS)

昭和38年創業、長きにわたって愛され続ける『江戸八』は、定番の蕎麦、評価の高いカツ丼などのほかにもラーメンが人気です。江戸八では以前から、ラーメンのためだけに丸鶏とトンコツを使ったスープを取っているという謎のこだわりを持っておりまして、このスープが非常に旨いんです。写真上の「塩ラーメン」(530円)は、チャーシュー、ほうれん草、メンマ、ネギというシンプルな具材ながらも、澄んだ黄金色のスープが全体をとてもスッキリと、そして芳醇な味にまとめます。小皿にネギが別盛になっているのは蕎麦屋らしいポイント。蕎麦屋のこだわりラーメンをぜひ。

営業時間は午前10時30分~午後7時30分。毎週日曜日、毎月第3土曜日定休。(SS)

●万代町7-29
Tel:41-7664

どうにも嬉しい「ご飯」の美味さ

ジンギスカン松羊亭(担当/SS)

陰町の『松羊亭』は現在地で約20年、それ以前は森町赤井川で『招楽(しょうらく)』という店名で25年間営業してきたジンギスカン店。ここのジンギスカンがどうにも美味いのです。タレは既成品をベースに、青森産ニンニク、玉ねぎ、赤酒など数種類を加えて熟成させたもので、肉は柔らかく旨味のあるラムロースなどこだわりの品ぞろえ。で、注目したいのが、農家と直接取引するふっくりんこをガス釜で炊き上げる「ご飯」の美味しさ。ジンギスカンでひとしきりビールを飲み、ご飯と味噌汁で〆る。これが松羊亭の楽しみ方ですよ。

営業時間は午前11時30分~午後1時30分、午後5時~午後8時30分LO。毎週月曜日定休(ランチタイムは日・月曜日休+不定休有)。(SS)

●松陰町18-35
Tel:55-2989

和食屋の絶品ハンバーグ!

寿々半(担当/ヒ)

すき焼き、しゃぶしゃぶ、せいろ飯が3大看板メニューの『寿々半』。同店のハンバーグは“すき焼き・しゃぶしゃぶの寿々半”だからこそ味わえる、上質な北海道産牛肉で作られた逸品です。かたまり肉から丁寧に処理し、手で挽いて、つなぎは玉ネギと塩など最低限のものだけ。和風おろしハンバーグやチーズハンバーグもありますが、まずは、和食屋らしくたまり醤油を加えるなど、試行錯誤を重ねて完成させた自家製デミグラスソースでいただく「特製ハンバーグセット」(税込1620円~)を味わってみるのがおすすめです。

営業時間は午前11時~午後3時(LO/午後2時30分)、午後5時~午後10時(LO/午後9時)。無休。駐車場6台。(ヒ)

●本町1-25
Tel:31-5588

デザートだけの利用もできます

ブラッスリー カリヨン(担当/ヒ)

末広町の二十間坂通に建つ、バルコニー付きマンション1階にある『ブラッスリー カリヨン』は、イタリアン&フレンチを基本にした洋風料理はもちろん、自家製デザートの美味しさも定評。生クリームをたっぷり使った筆者イチオシの「クレームブリュレ」(450円)や、「ガトーショコラ」(450円)、4種類の味を少しずつ楽しめる「デザート盛り合わせ」(=写真上手前、550円)など、食事をしなくても味わえるデザートメニューも用意しています。カフェ感覚でぜひどうぞ。

営業時間は午前11時30分~午後9時30分LO(中休みする日も有)、ランチタイムは午前11時30分~午後2時。毎週水曜日定休。駐車場有。(ヒ)

●末広町15-1 ルネッサンス末広1階
Tel:23-7737

看板メニューに負けず劣らず!評判店の名脇役的逸品 青いぽすと Vol.582