函館の人気秋スイーツ
2005-10-28 vol.335
秋スイーツはいかが?函館の短い秋にピッタリのケーキ屋さん10店
「九里よりうまい十三里」という言葉をご存じですか? 秋の甘味といえば何といっても栗が有名で、それに比べると、さつま芋は栗よりも少し格が落ちるということで、「栗(九里)」に対して、さつま芋は「八里半」と呼ばれていました。焼き芋が庶民の間でブームとなった幕末頃には、江戸の町に「八里半」という看板を掲げた焼き芋屋さんが何軒もあったのだとか…。 「十三里」は、九里と四里をたしたことと、川越がちょうど江戸から十三里離れた所にあるということの2つをかけたものですが、この洒落た宣伝文句によって、さつま芋人気は、一気に上昇したということです。
食欲の秋——。美味しい食材が街中に出回るこの季節は、甘い物も、とびきり美味しい季節でもあります。街のケーキ屋さんのショーウィンドウにも、秋ならではの美味しそうなケーキが並ぶシーズンです。
今回は、道南で評判のスイーツの店を訪ね、この秋イチオシの逸品を探ってみました。どの品も味はもとより、見た目にも秋らしさを感じさせる魅力的なスイーツばかり! あなたにぴったりのお気に入りの甘い物を見つけて、素敵な秋の昼下がりのティータイムを過ごしてはいかがでしょう。
秋のスイーツ
旬の美味、モンブラン
ペシェ・ミニヨン
市内乃木町の『ペシェ・ミニヨン』では、例年9月から販売されている「モンブラン」(360円)が人気。その時期1番美味しい新栗を使い、パティシエの手によって旬の美味しさが詰まったモンブランへと生まれ変わる。サクッとした食感のメレンゲを土台に、注文が入ってから生クリームとマロンペーストが飾られるのも特徴。メレンゲ・生クリーム・マロンペーストの3つのハーモニーはさすが! 同じく季節限定の「マロンパイ」(340円)は、香ばしいパイ生地とマロンペーストが絶妙。店内のサロンで「ケーキセット」(1050円)を味わうのもオススメ。
営業時間は午前10時〜午後7時。毎週月曜日定休。駐車場有。
●乃木町1-2
Tel:31-4301
大人の味、アルディシュワ
ふうげつどう
市内田家町の『ふうげつどう』では、秋冬限定の人気のスイーツがそろっています。オススメの「アルディシュワ」(335円、=写真)は、栗のペーストに生クリームや隠し味のミルクチョコレートを使ったケーキ。栗はペースト状のものだけでなく、ケーキの上と中に甘み控えめの栗も入っていて満足度がアップ。また、ほんのり香る洋酒は大人の味。男性にも試して欲しい逸品です。
そのほか、毎年大好評の焼きたての「アップルパイ」(1575円)をはじめ、リンゴのお菓子も充実。あなた好みの秋のスイーツを探してみてはいかが…。
営業時間は午前9時30分〜午後8時。不定休。駐車場有。
●田家町7-23
Tel:40-9533
美味、パタートショコラ
シュエットカカオ
甘いサツマイモにビターなチョコレートがきいた「パタートショコラ」が、『シュエットカカオ』の秋のおすすめ。サツマイモの形をそのままに生クリームや砂糖、卵黄でまろやかに仕上げた生地とビターチョコの出会い、こんがり焼けた表面が美味しそう。レンジかトースターで温めるとサツマイモの甘い香りがして、ひと味違う美味しさが口の中に広がります。チョコのパリッとした食感を楽しむなら、冷たいままでどうぞ。100g220円で、1個当たり300円前後。
さらにおすすめは、熊本から取り寄せた生の栗を使った「ムッシュモンブラン」(450円)で、栗の収穫が終わり次第終了。
営業時間は午前10時〜午後9時。毎週木曜日定休。
●五稜郭町7-8
Tel:33-5766
酸味爽やか、ぶどうのタルト
マザーグース
七飯町の自然の中にある小さなケーキ屋さん『マザーグース』の秋のおすすめは「ぶどうのタルト」(260円)。七飯町で栽培されたロマンティックな「旅路」という名のぶどうを優しい味のクリームで包み焼きあげたもの。焼きあがりの綺麗な赤色とほど良い酸味が爽やかな逸品です。ヨーロッパ流の生の果物を焼き込むタルトはシンプルな味わいが魅力。生のぶどうが手に入る期間限定なのでお早めにどうぞ。自然食にこだわった道産小麦粉や発酵バター、自然塩など吟味した素材で作られたケーキはどれもやさしい味。店内には小さな喫茶コーナーもあり、ケーキとお茶で静かな時を楽しめます。営業日は土・日・月曜日で、
営業時間は午前10時〜午後6時。
●七飯町本町660-18
Tel:65-2724
ちょっと珍しい「あずき」
パティスリーアキラ
市内時任町の閑静な住宅街にある『パティスリーアキラ』の今秋のおすすめは、小豆を洋風に仕立てたちょっと珍しい「あずき」。2種類のチョコレートクリームを重ねた中に黒糖で炊いた小豆を散らし、ビスキュイジョコンドというアーモンドの香りのスポンジで包んだもので、上に乗った黒糖のジュレの甘さがアクセント。
旬の素材を使い、宝石のように作られたケーキが並んだショーケースは、眺めていると幸せな気分になってきます。「会話が弾んで世界が広がるようなお菓子を作りたい」というオーナーの作るお菓子を、お茶と一緒に、または食後のデザートに楽しんでみませんか。
営業時間は午前10時〜午後7時30分。毎週水曜日定休。
●時任町34-23
Tel:51-1187
クロスタティーナ ノーチェ
チッチョ パスティッチョ
市内石川町に移転して、このほど1周年を迎える人気イタリア菓子の『チッチョ パスティッチョ』で、今回は秋のケーキの中でもクルミやアーモンド、カシューナッツなどナッツ類のたっぷり具合に目を奪われる「クロスタティーナ ノーチェ」(315円)をセレクトしました。実はこのケーキ、中に焼いたサツマイモの輪切りが入っています。ナッツの下は「ジャンドゥーヤクリーム」というへーぜルナッツのチョコレートを使った上品な香ばしさがたっぷりのクリーム。
サツマイモのもちもち感と自然な甘さに生地のサクサク感、ナッツのカリカリ感が一緒になって絶妙な味わい。
営業時間は午前10時〜午後8時。毎週水曜日定休。
●石川町316-5
Tel:34-7020
秋の新作、シトルイユ
ミモザ
市内柏木町の『ミモザ』の今秋の新作、ケーキ「シトルイユ」(368円)は、かぼちゃを使ったかわいらしい色合いが特徴の1品。フランス語で“栗かぼちゃ”を意味し、どことなくかぼちゃの形をイメージさせるフォルムは秀逸。かぼちゃの黄色いムースと白のムースが重なったストライプの上には、煮たかぼちゃをサイコロ状にカットしてコロコロと乗せ、かぼちゃペーストを絞っています。素材そのもののホクホク感とペースト、ムースのなめらかな食感を一緒に楽しめます。手間をかけた作りですが、素直にシンプルにかぼちゃを味わえる1品。ほかに、国内産の栗を贅沢に使った「和栗のモンブラン」も登場。
営業時間は午前10時〜午後7時。毎月第1、3、5火曜日定休。
●柏木町38-2
Tel:52-6001
かわいさ満点のアップルパイ
ドゥ・エ・タンドゥル
『ドゥ・エ・タンドゥル』の「アップルパイ」(294円)はオリジナリティーあふれ、かわいさ満点。パイ専用の小ぶりのりんごを丸ごとキャラメリゼし、四角いさくさくのパイ生地にやさしく包み込んで焼き上げてあります。バターと砂糖が溶け込んだ甘酸っぱいりんごの実は、カルバドス酒で芳醇に香り付けされて見事な存在感。丸ごとだからこそ味わえるおいしさが1人分の食べきりサイズになっています。ジューシーとサクサクの幸福なる究極の組み合わせ。
また、新作の「柚子シフォン」も、フレッシュで爽やかな香りが楽しめるケーキです。
営業時間は午前10時〜午後8時。毎週火曜日定休。
●七飯町鳴川169-2
Tel:65-0808
http://www.dgten.jp/d-e-t/