【新年度特別企画】学校の給食特集
これが、イマドキの小学校の給食です!!
牛乳
子供に必要な栄養素のカルシウムとタンパク質を多く含む。1日1本は飲んで欲しい。
カスタードプリン
タンパク質が豊富なので、デザートやおやつに最適。
シーフードスパゲティ
食材によって様々なアレンジができるので、給食のメニューでも茄子とズッキーニのスパゲティや茸のスパゲティなど種類が増えている。
平成21年、フォークの導入がスタート。食環境も時代と共に成長している。
平成19年、旧函館市内の全小中学校でアルマイト食器からポリエチレンナフタレート食器に切り替え終了。
この日の献立は、マグネシウム、鉄、亜鉛など、伸び盛りの子供に大切なミネラルの多いメニュー。
マグネシウム
心臓や筋肉の働きをよくして、骨を作る成分になったり、丈夫な歯を作ります。
亜鉛
味覚や臭覚を正常に保ちます。子供では成長を促し、成人では新陳代謝を活発にします。
鉄
脳や体に酸素を運び、体の機能を高めます。
健康な体づくりが大切な時期に食べる給食は、1食分トータルで栄養や量のバランスが取れるように計算されているので、家庭での食事にも参考になります。また、味や栄養だけではなく、食事の時間を楽しく過ごすことで、美味しいイメージへと繋がってゆきます。
家でも食べたい給食メニュー・ベスト3
取材協力
- 『共同学童保育所あさかぜクラブ』に通う1〜6年生の児童・計13人
- 『花園学童クラブ』に通う1〜6年生の児童・計37人
第1位 揚げパン 18人
第2位 ラーメン 12人
第3位 ドライカレー 6人
家庭でできる給食レシピ
協力/函館市立亀田中学校栄養教諭・伊藤綾子さん
小魚のからいり
小魚のからいりは、手作りのふりかけです。給食では、1日に必要なカルシウム摂取量の1/2以上を取るように献立作成しています。毎日牛乳1本のほかに、小魚、緑黄色野菜、大豆製品などをたくさん取り入れています。この「小魚のからいり」は、家庭でたくさん作って冷蔵庫に常備しておくと、忙しい朝などに大変重宝すると思います。
材料(この比率でお好みの量をどうぞ)
- しらす干し…40g
- 桜えび…40g
- 削り節…10g
- 白ゴマ…30g
- 酒…大さじ1
- 砂糖…小さじ1
- 醤油…小さじ2
作り方
- フライパンを熱し、しらす干しをから炒りして皿にとっておく。
- 桜えびはフードカッターにさっとかけておき、削り節は手でもみくずしておく。
- フライパンに酒・砂糖・醤油を熱し、砂糖が溶けたら、しらす干し、桜えび、削り節を加えて炒り、味をな じませる。最後に白ゴマを加え、出来上がり。
ビビンバ
韓国の混ぜご飯「ビビンバ」。学校給食用にアレンジして取り入れています。子供達があまり好まない山菜や野菜がたっぷり入っているにもかかわらず、アンコール給食の上位にランクインする人気メニュー。味の決め手は甘辛のコチジャン。また、豚肉に多く含まれるビタミンB1には体の疲れを取る働きがあるので、運動たっぷりの子供はもちろん仕事疲れのお父さん、お母さんにもおすすめです。
材料(4人分)
- 豚肩挽肉…160g
- モヤシ…2/3袋
- 人参…1/3本
- ほうれん草…1/3束
- 山菜水煮…120g
- 長ネギ…5
- おろしにんにく…小さじ1/2
- おろし生姜…小さじ1
- 白ゴマ…大さじ2
- 砂糖…小さじ1
- 醤油…大さじ2強
- ごま油…大さじ1
- コチジャン…小さじ1/2
- 唐辛子…適量
- ごはん…適量
作り方
- 人参は千切り、ほうれん草はゆでて水にさらし3cmに切る。もやしもさっと茹でておき、山菜水煮は水 洗いしておく。長ネギは粗みじん切りにしておく。
- 鍋にごま油を熱し、にんにく・生姜・長ネギを炒めて香りを出す。挽肉を入れて炒め、砂糖・醤油・コチ ジャン・唐辛子で味付け、人参、山菜、水煮を加える。人参が軟らかくなったら、ほうれん草・もやしを加 えて味をなじませる。
- 器にご飯を盛り、ビビンバをかけ、白ゴマをふりかけて出来上がり。
自分にとっての、あの頃の給食…函館在住、プロの料理人の思い出
給食が開いた野菜の扉
子どもの頃、全く野菜が食べられなかった私がフレンチの料理人になっているのも不思議です。すごい偏食で、食べられるものといったら、ほっけ、魚肉ソーセージ、卵焼き、納豆くらいだったでしょうか?
決まって海苔と卵焼きの弁当でした。変わったのは小学3年から給食が始まり、いやでも食べなくてはならなくなってから…。家が忙しく家族でごはんを一緒に食べたことがなく、みんなで食べる給食はとても新鮮でした。
みんなで食べると美味しくて、色々食べられるようになりましたね。「くじらの竜田揚げ」、「クローヨー」など初めて食べるものばかり。「春雨サラダ」など煮た野菜を食べるうちに、生野菜も食べられるようになりました。
その後、高校生になって友人達に夜食を作って喜ばれた経験から、「美味しいものを作って食べさせるお店を持ちたい」と…。
それが大阪での修業、そして現在の店につながっています。店では季節感のある野菜をメインにした料理がおすすめです。
プティ・コション
午前11時30分〜午後2時(LO)
午後5時30分〜午後9時30分(LO)
毎週月曜日定休
●梁川町12-13
Tel:56-5600
料理が好きな子供でした
僕は小学生の時、「温かい給食が食べられる喜び」というものを感じましたね…。
入学したのは給食を自校で作っている小学校だったので、温かくて当たり前と思っていました。ところが小学3年生の時に他都市へ引っ越し、運搬されてくる「ぬるい給食」を体験。函館は良かったなぁと思いました。
好きだったメニューは、カレー、黒糖パン、牛乳の組み合わせですね。特に牛乳は大好きで、クラスで休んだ子の分や、苦手で飲めない女の子から貰ったりして、紙パック3個飲む日もありました。今、身長が183センチなのは、成長期に牛乳をたくさん飲んだからかもしれませんね。ほかにはスパゲティナポリタンも好きでした。
給食で好きだったカレーやナポリタンなどの洋食を、1人でお店に食べに行ったりもしていました。小学生の男の子が1人で外食しにくるなんて、当時、お店の人からは驚いた目で見られたものです(笑)。家族でよく外食していたので、僕は全然平気。とにかく料理が好きな子供でした。
BISTRO HAKU
午前11時〜午後3時、午後6時〜午後11時
毎週水曜日定休
●本通1-7-18
Tel:53-8486
【懐かしの給食の味】この店に売っています
揚げパン
揚げパンときくとすぐに給食が浮かぶほど、定番でした。筆者の記憶では、揚げパンは給食でしか食べられないもので、子供達の間では絶大な人気がありました。揚げパンが出るととてもうれしかったという思い出があります。最近、市内でこの揚げパンを再現して販売している店を見つけました。
●本町28-14、
Tel:55-3825、
営業時間は午前8時〜午後7時(毎週日曜日定休)。
『パン・エスポワール』84円
●的場町11-13
Tel:33-6464
毎週日曜日
祝日定休
『元町ぼん・ぱん』105円
●末広町16-1
Tel:22-8008
毎週日曜日定休
の3店です。懐かしの揚げパン。どの店、もやはり美味しかったです。
くじらの竜田揚げ
給食のメニューで好きだったものというと、世代を問わずあがるのが「くじらの竜田揚げ」。昭和30年代から40年代では、鯨は一般的にもよく食べられ、日本人には欠かせないものでした。鯨肉を食べる機会が減ったいま、再び脚光を浴びています。
函館朝市にある『函館くじら屋』では、くじらの竜田揚げがあります。現在は鯨の種類が違うのでかつてと同じではありませんが、味はむしろこちらの方が上ではと思います。くじらの竜田揚げは、店内で飲食でき、また冷凍したものも販売しています。値段は、イートインは300円、1000円。お持ち帰り用は、揚げたもの300円、1000円、冷凍1パック1000円。
営業時間は午前7時〜午後4時。毎週水曜日定休(祝日の場合営業)。
●若松町8-10
Tel:23-4063