お弁当のアイディアおかず

2009-05-15 vol.420-2

お弁当にオススメ!魚肉ソーセージ・卵・じゃがいもを簡単アレンジ

お昼休み…、お腹がペコペコの時に手作りのお弁当の蓋を開ける瞬間のワクワク感は何ともいえませんよね。家族の健康を考えたお母さんの愛情たっぷりのお弁当は本当に美味しいものですが、作る側のお母さんにとっては毎日のことだけに、おかずのレパートリーも大変なのではないでしょうか——。

お弁当にオススメ!魚肉ソーセージ・卵・じゃがいもを簡単アレンジ

そこで今回は、本紙スタッフが、函館在住の3人のアイデア料理人に依頼し、どこのご家庭の冷蔵庫にもありそうな「魚肉ソーセージ」「卵」「ジャガイモ」の3品を中心食材としたお弁当を作っていただきました。3品とも栄養価が高くヘルシーで、しかもお財布に優しい食品ばかりですので、今回のアイデア料理人の巧みなアイデアをぜひご参考に、美味しくてヘルシー、しかも安くて簡単にできるお弁当作りを実現して下さい。青いぽすとは頑張るお母さんを応援するフリーペーパーです!!

【身近な食材で簡単アレンジ】お弁当アイデア特集

魚肉ソーセージとじゃがいもと卵

魚肉ソーセージ

「子供の頃によく食べたなぁ」というお父さん、お母さんもきっと多いのでは…。魚肉は低カロリーで高タンパク質。ヘルシーで美味しく、そのまま食べてもいろいろアレンジしても美味しい魚肉ソーセージを、ぜひお弁当に活用しましょう。

まあ、正確にいうと“鶏卵”ですね。タンパク質をはじめ、カルシウム、ビタミンA、D、B1、B2などが豊富に含まれた栄養食品であることはいまさらいうまでもありません。お弁当に彩りを添えるのにもぴったりの食材といえるでしょう。

ジャガイモ

さまざまな料理をはじめ、おやつなどとしても親しまれるジャガイモは、フランスでは“大地のリンゴ”と呼ばれる健康的な食材です。料理の主役から傍役まで、アイデア次第で美味しいおかずに大変身する食材です。

今回、お弁当作りにチャレンジしていただいた
“アイデア料理人”の皆様のプロフィール

二口 美哉子さん

二口美哉子さん

小学生の頃から家族の料理作りを手伝い、料理好きに…。その料理好きが高じて、高校卒業後は東京の調理師専門学校に進学しました。そして卒業後は、赤坂プリンスホテル(現・グランドプリンスホテル赤坂)に勤務し、デザート部門を担当。
いまからおよそ20年前に函館に戻り、自宅で料理教室を主宰。そして13年ほど前に市内大縄町にカフェ『ドリーミング』をオープン。キャラクターのケーキ作りなどが話題を集めています。現在は北ガスクッキングスクールの講師としても活躍中。

魚肉ソーセージと玉子とゴマの三色そぼろ弁当

「ソーセージのそぼろ」は鶏そぼろと作り方は同じ要領ですが、作り置きできます。卵のそぼろを作る時は、予め材料に油を入れて炒ると油っぽくなりません。「ホットケーキロール」はホットケーキミックスで簡単に作れ、デザート風にもなります。「ココット」は、子供達に人気。レシピ外で肉じゃがのカレー風味を入れました。いつもの肉じゃがもカレー味にすると1品になります。また、レシピにはありませんが、夏期には麺類がおすすめ。茹でたそうめんをお弁当にいれ、ケーキなどについてくる保冷剤で冷やしておき、麺つゆはペットボトルに入れ、食べる時にかけていただきます。お弁当では、味の濃い物を1品だけにし、後は薄味にすると良いですね。

三色丼 ソーセージと卵のそぼろ

材料

  • 魚肉ソーセージ…1/3
  • 卵…少々
  • 生姜…少々
  • 麺つゆ…適宜

作り方

  1. 魚肉ソーセージはみじん切りにし、砂糖ひとつまみ、すりおろした生姜少々、麺つゆを適宜入れて、汁がなくなるまで炒る。
  2. 卵をときほぐし、砂糖少々、麺つゆ少々、サラダオイル適宜入れ、鍋で炒る。

ホットケーキロール

材料

  • 魚肉ソーセージ…1本(卵焼器の幅に合わせて切る)
  • ホットケーキミックス…大さじ3

作り方

  1. ホットケーキミックスに水または牛乳大さじ3を入れて混ぜ、弱火にかけた卵焼器に流す。
  2. 8割がた火が通ったら、ソーセージをのせ、巻きながら火を通す。

ココット

材料

  • 卵…1個
  • 魚肉ソーセージ…1/3本
  • ジャガイモ…1/2個
  • とろけるチーズ…少々
  • 塩、コショウ…少々

作り方

  1. ジャガイモの皮をむき、ビニール袋に入れ電子レンジにかけ、つぶし塩、コショウする。
  2. ココットの容器または小鉢にアルミホイルを敷き、②、魚肉ソーセージ、卵を入れてチーズをのせ、塩、コショウをしてオーブントースターで焼く。

 

二口美哉子さん

担当記者談

簡単だけれどボリュームがあり、デザートまであって、料理の幅が広いレシピを教えていただきました。味付けで重宝するのは、市販の麺つゆです。今回は、そぼろや肉じゃがで使いましたが、簡単で手間がかからず、いろいろ応用できそうです。また、先生からのアドバイスとして、お弁当容器に合わせた大きさでラップを切り、おかずの上にのせて端を容器に入れて包むようにしておくと、おかずがずれないそうです。

冨谷 真樹さん

冨谷真樹さん

五稜郭公園裏の創作料理『萬福 とみや』(本通1-26-10、Tel:53-6363)の店主である冨谷真樹さんの作る料理は、素材を活かした新鮮さが評判です。昼はランチ、夜は居酒屋、仕出し料理、各種イベントへの出店など幅広く行っています。函館土産として企画、制作、販売を担当した「函館いかすみカレー」は、「函館圏優良土産品推奨品」として奨励賞を受賞しました。板前歴20年のベテランとして腕を振るいながら、気さくで多彩なその人柄が、多くの利用客に愛されています。

魚肉ソーセージと緑の野菜のみそマヨネーズグラタンが入ったお弁当

今回のお弁当は、家庭の冷蔵庫の中にいつもある物で、早く作れるという点がポイントです。「魚肉ソーセージと緑の野菜のみそマヨネーズグラタン」に入れたブロッコリーはアスパラなど緑の野菜なら何でもいいでしょう。味噌とマヨネーズのルーで簡単に出来るところがポイントです。「カレー卵そぼろの包み揚げ」は、ギョウザの皮で包む具をひとひねりすることでまた、ひと味違うものができます。前日の夕食に残ったポテトサラダや、卵サラダの変身メニューもいいですね。油で揚げるため、お弁当にもピッタリです。「ジャガイモのきんぴら」は、めんつゆを使うのが手軽に出来るコツです。手早く炒めて、シャキシャキの食感を残しましょう。

魚肉ソーセージと緑の野菜のみそマヨネーズグラタン

材料

  • 魚肉ソーセージ…1本
  • ブロッコリー…1/2株
  • タマネギ…1/4個
  • 味噌…大1
  • マヨネーズ…大2

作り方

  1. ミソとマヨネーズを合わせておく。
  2. 小房に切ったブロッコリーをゆで、ソーセージの乱切り、スライスしたタマネギを炒める。
  3. 器に②を盛り、①をかけてオーブントースターで焼き色がつくまで焼く。

カレー卵そぼろの包み揚げ

材料

  • ゆで卵…1個
  • タマネギ…1片
  • ギョウザの皮…5枚
  • カレー粉…少々
  • 塩・コショウ…少々
  • 醤油…少々

作り方

  1. ゆで卵、タマネギをあらみじんに切り、塩・コショウで味を調える。
  2. ギョウザの皮にタネをおき、カレー粉少々をふり、皮の縁に水をつけ包む。
  3. 180度のサラダ油(分量外)で揚げる。

ジャガイモのきんぴら

材料

  • ジャガイモ…大2個
  • ごま油…大1
  • めんつゆ…適宜

作り方

  1. ジャガイモの皮をむき、太めの千切りし、水にさらして水気をふく。
  2. フライパンにゴマ油を熱しジャガイモを強火で1分炒め、めんつゆを回しかけ火を止める。

冨谷真樹さん

担当記者談

味噌味、カレー味、醤油味と味のバランスがいいですね。とにかくどのレシピをとっても、手早く出来るのが分かります。これは毎朝のお弁当づくりの必要最低項目です。これに前日の夕食材料の残りやおかずの変身でさらなるバリエーションが期待出来そう。グラタンの味噌マヨネーズはほかにも応用できますね。「カレー卵そぼろの包み揚げ」はカレー粉を後からタネにふり香りを残すのがコツ。「ジャガイモのきんぴら」のシャキシャキ感は、さすがプロ!!

土岐 由香里さん

土岐由香里さん

函館大谷短期大学食物栄養科卒。『株式会社ななえ葬祭』社長夫人であり、時折御主人の仕事を手伝う主婦。
自宅にはアンカーホックのガラスジャーやフャイヤーキングの年代ものマグカップなどといったキッチン雑貨がズラリ。鑑賞するだけでなく、ガラスジャーは米びつに、カップは来客におしげなく使う気前の良い人柄。
実家である道南・今金町産の野菜を使った創意工夫料理が得意。平日は毎朝、高校生の息子さんの弁当作りに励んでいる。

魚肉ソーセージの海苔チーズ巻きフライが入ったお弁当

「魚肉ソーセージの海苔チーズ巻きフライ」は、全形の4分の1サイズの海苔とスライスチーズがソーセージ半分とほぼ同じ大きさなので無駄が出ませんし、そのまま巻いてもぴったりつきます。チーズが溶け出さないように、素早くさっと揚げるのがコツです。「ニンジンとほうれん草の3色卵とじ」は他の野菜やキノコを使ってもOK。希釈めんつゆを使うので味付けが素早くできます。汁もれしないよう水分を少なめに! 「オニオンベーコンのせマッシュポテト」は、切れ目を入れたマッシュポテトにバター醤油の味が良くしみこみ、ジャーマンポテトとはひと味ちがった美味しさ。コショウは、風味が向上するブラックペッパーを使うのがオススメです。

魚肉ソーセージの海苔チーズ巻きフライ

材料

  • 魚肉ソーセージ…1/2本
  • スライスチーズ…1枚
  • 海苔…全形1/4枚
  • 小麦粉・溶き卵・パン粉(フライ衣用)…各適量

作り方

  1. 海苔の上にスライスチーズ、魚肉ソーセージのせてクルクルと巻く。
  2. 小麦粉、溶き卵、パン粉を付けて油でサッと揚げ、ななめ半分に切り分ける。

ニンジンとほうれん草としめじの3色卵とじ

材料

  • 人参…1/4本
  • ほうれん草…1株
  • しめじ…1/5束
  • 卵…1個
  • 麺つゆ…適宜

作り方

  1. 食べやすい大きさに切った人参、ほうれん草、しめじを小鍋で一緒にゆでて水気を切る。
  2. その鍋に市販のめんつゆを好みの濃さで希釈し沸騰させ、卵でとじる。

オニオンベーコンのせマッシュポテト

材料

  • ジャガイモ…1個
  • 玉ねぎ…1/8個
  • ベーコン…1枚
  • 塩コショウ…少々
  • バター…少々
  • 醤油…小さじ1
  • (お好みで)ブラックペッパー、乾燥バジル…少々

作り方

  1. ジャガイモをゆでてつぶし、丸い形にまとめ、十文字に切れ目を入れておく。
  2. みじん切りにした玉ねぎとベーコンを炒め、塩コショウで軽く味付けする。
  3. 醤油に溶かしバターを少々加え、丸くしたイモの切れ目部分に上からかけ、炒めた玉ね ぎベーコンをのせる。好みで上からブラックペッパー、乾燥バジルをふりかける。

土岐由香里さん

担当記者談

彩りがとても明るく、黒っぽいお弁当箱に詰めても鮮やか。魚肉ソーセージの巻き終りはチーズの粘着性で楊枝や水溶き小麦粉などが必要ない。マッシュポテトは下側をアルミホイルに包むとバター醤油が他のおかずにしみ込まず、崩れても食べやすい。3品とも計量が一切必要なく、目分量で作れる手軽さが魅力。冷めても美味しくお弁当向きのおかずばかり。作り置きでき、朝は詰めるだけで済むお弁当は忙しいお母さんにピッタリ!!