そんな森町で有名なものといえば、道内最大規模のストーンサークルをはじめ、全国的に大人気の「いかめし」、壮大な自然と触れあうことができる施設、濁川温泉など…。また、函館市民の間で話題騒然のとびきり美味しいラーメン店も最近よく知られるようになっています。
今回も例によってベストテンの順位はあくまで参考。できる限り地元の人達の有力情報をもとに構成しましたが、まだまだ素敵な場所が幾つもあったことを特筆します。
【青いぽすと地域活性化応援企画第12弾】森町 ベスト10
四季折々のドラマを作り出す雄大な自然…。とびきりの海の幸…。そこに住む人々はみな温かく、町には笑顔があふれている。それが森町。山あいの秘湯・濁川温泉郷や絶景・鳥崎渓谷、そして緑に囲まれた各種の施設など、週末の行楽に最適の環境がこの町にはある。
今度の休日はぜひ、森町へ——。
株式会社いかめし阿部商店の「いかめし」
今や森町が全国に誇るベストセラー「いかめし」の誕生は昭和16年。当時の噴火湾はスルメイカが大量に取れたものの、小型のイカは加工に手間がかかり、その大半は魚粕にせざるを得ない状況でした。そうした現状を解消すべく「いかめし」が考案され、森駅で販売されるようになりました。その後、「いかめし」は徐々に評判となり、昭和30年には東京・日本橋にある三越デパートの北海道物産展で実演販売を開始。昭和40年代からは売り上げも伸び、全国各地のデパートで催される「駅弁大会」の超人気商品となっていったのです。現在では、森町の食文化の代表ともいえる「いかめし」ですが、最近は類似品も増えているのだとか。歴史ある森町の「いかめし」を味わいたい人は、森駅内の『Kiosk』、または森駅前の『しばた商店』で購入を。1箱470円です。
ちなみに、楊枝を手で持って頭から食べるのが正式な食べ方なのだとか。日本最小で値段も安い駅弁「いかめし」は、今後もシンプルながら、深い味わいで全国各地のたくさんの人に支持されてゆくことでしょう…。
●森町字御幸町112
Tel:01374-2-2256
鷲ノ木ストーンサークル
昨年11月に、高速道路建設中に偶然発見された縄文時代後期の遺跡『鷲ノ木ストーンサークル』。
ストーンサークルとしては道南で初めて発見されたもので、造られた年代は4000年前にまでさかのぼるといわれています。ストーンサークルは原状のまま発掘されることは難しいといわれますが、この遺跡は縄文人が4000年前にみていたそのままの状態で出土されました。また、もっとも正確な円に近い形で、このことからも、本道だけでなく日本の古代史を解明する上で、貴重な資料といえます。
所在地は東に駒ヶ岳、北に羊蹄山が見える地点で、海抜75mの高台にあります。また、同時期に上磯町で発見されたストーンサークルとの距離は30kmと近く、これと合わせて縄文人がどのように暮らしていたのかがかなり分かるようになるかもしれません。
森町はもちろんのこと、日本の財産として、この大切な遺跡が保存され、高速道路建設も順調に進められることを望んでいます。
グリーンピア大沼
アウトドア派のご家族には絶対オススメ! 森町赤井川にある『グリーンピア大沼』は豊かな自然に恵まれた道内屈指のリゾート施設。今年でオープン25周年を迎えたこの施設には、豊かな森林や広大な芝生をはじめ、テニスコートやスポーツスライダー、パークゴルフ場、スキー場などの屋外スポーツ施設、ジンギスカンガーデンを有し、今年で9年目を迎えたホテルやカナディアンハウス、コテージ、ケビンといった宿泊施設も充実している。最近の人気は1泊2食付7000円からのパークゴルフパックや、乗馬園で楽しむ乗馬体験(引き馬/10分1000円、ホーストレッキング/20分3000円〜)といったところ。
また、11月には東京・大阪で人気の「見海堂駿劇団」を招いての「江戸人情芝居公演」を興業予定。女形から爆笑を誘うとぼけた三枚目まで、芸達者で実力派の座長と団員が繰り広げる笑いと涙のお芝居や華やかなショーに毎年多くの観客が魅了されている定評の公演(問合せは直接グリーンピア大沼まで)。
アウトドア好きのご家族、お友達同士にはカナディアンハウスやコテージ、ケビンといった森林に囲まれた素敵な宿泊施設の利用がオススメ(10月中旬まで)。行楽シーズンたけなわのこの季節、ぜひこぞって『グリーンピア大沼』へ!
●森町赤井川229
Tel:01374-5-2277
カルデラ温泉ふれあいの里
国道5号線沿いにある濁川温泉郷入口の看板から車で7〜8分ほど進んだところにある『旅の宿森町濁川カルデラ温泉ふれあいの里』。内風呂にはジェット風呂、泡風呂、寝湯、檜風呂、サウナが、露天には庭園風の岩風呂、歩行浴、打たせ湯などがあり、多彩な浴室で訪れた人を楽しませてくれる。温泉は糖尿病に効果的といわれる含硫黄-ナトリウム-塩化物泉と、単純温泉の2種類が湧いているのがうれしいところ。館内には、広々とした無料休憩室があり、旅の宿の板前が作るランチメニューが好評。日帰り入浴も可能で、入浴料金は大人500円。
営業時間は午前10時〜午後10時。年中無休。
●森町濁川281
Tel:01374-7-2000
東光亭
森町本町・駅前の『東光亭』は平成元年にオープン。この店のラーメンのスープは最後まで冷めずにアツアツの状態で食べられると評判。理由はラードを何時間もかけてこんがりきつね色になるまで焼き(煮て)、そのラードを使って炒めた野菜がラーメンに入っているから。1番人気は「辛口味噌ラーメン」(800円)。辛みの利いたこの味噌ラーメンは、1度食べたらハマる味。黒豚を使った大きくて柔らかいチャーシューとの相性もピッタリで、辛さの調節も可能。スープが入った「やきそば」(800円)もこの店ならではの味で、どちらもリピーターが多い逸品。
営業時間は午前11時30分〜午後7時。毎週月曜日定休。駐車場有。
●森町字本町119
Tel:01374-2-2394
海産物
内浦湾に面した森町は、昔から海産物が豊富な町。漁業の歴史は古く、400年以上前から行われていました。現在はホタテ、エビ、スケソウダラ、イカ、タコ、ウニ、カニ、サケなどの魚貝類から昆布まで豊富です。中でも最高の漁獲高を誇るのはホタテ。森町といえばホタテといわれるほどの地場の名産品で、その人気は全国に広がり、産地直送の味を求めてインターネットなどでの注文が増加しています。
また、スケソウダラ漁も盛んで、10月から2月にかけて漁が行われ最盛期は12月から1月の冬場。漁獲したスケソウダラの卵は良質のたらこの原料となり、採卵後の身はすり身などに加工されています。
鳥崎渓谷
国道5号線から鳥崎川に沿って山あいを行くと、清涼感のある渓谷が続きます。そこが、森町きっての景勝地『鳥崎渓谷』。河口から4〜12kmにかけて続く渓谷は木々に囲まれ、川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえる自然の宝庫。新緑の季節から、緑が青々と繁った夏、紅葉が鮮やな秋と、季節ごとに美しい姿をみせ、大きな岩やダイナミックに流れる滝、水を満々とたたえるダムなど、多彩な景色も楽しめます。渓谷は原生林の中に鳥崎八景が設定され、それぞれのポイントに看板が立ち、散策しやすいようになっています。駒ヶ岳ダムサイトには整備された多目的広場「緑とロックの広場」があり、ハイキングでの休憩場所やキャンプ場として利用できます。
はこだてワールド温泉牧場
気分はまるで西部劇! 森町字駒ヶ岳にある『はこだてワールド温泉牧場』は、自然に囲まれた壮大なロケーションの中で乗馬や牛の乳搾り、チーズ作りなどの体験が楽しめる観光牧場。アメリカンクォーターホースという馬での乗馬は、15分のレッスンを受けるとほとんどの人が1人で馬に乗れるようになるのだとか。最近人気を集めているのが「わんわん村」での犬との触れ合い。世界の名犬が勢揃いしていて、犬達に触れたり散歩することができるオススメの憩いの場。もちろん、肌がツルツルになると評判の温泉や、ジンギスカンをはじめとした各種料理も好評。各料金につきましては直接お問い合わせ下さい。
●森町字駒ヶ岳515-11
Tel:01374-5-2201
波多野エクスバレーガーデン
「お弁当持って、ピクニックに行きたくなるような楽しいところ」「雨の日は子どもと一緒にハウスの中を散歩しに来ます」と地元の主婦にも評判の『波多野エクスバレーガーデン』。利用者の7割は函館市内の人で、遠くは札幌からも訪れるのだとか。人気の理由は、ポット売りではなく、土から地堀りした苗が買えること。広々とした農園には1000種類以上の花がそろい、「アエオニウム」や「アマ」、「バーベラ・ボナリエンシス」、世界三大美樹といわれる「ふ入り葉ミズキ」など珍しいものがズラリ。なお、ドライフラワーやリースの材料を販売もしている。今年は12月21日まで無休。
営業時間は午前8時30分〜午後6時。
●森町字上台町356-2
Tel:01374-2-6441
そば処よしのや
全国的にも有名な森町名産・韃靼(だったん)そば。その火付け役が、同町本町にある『そば処よしのや』。平成6年に駒ヶ岳山麓の寒暖を利用して無農薬で有機栽培し、平成7年から販売開始。その後、メニューに加わった。魅力は栄養価の高さで、高血圧などによいといわれているルチンは日本そばの200倍以上。味も、独自の焙煎方法で風味が良く、まろやか。全メニューで韃靼そばを味わうことができるが、まずは「もりそば」(600円)で、本来の味を確かめて欲しいと店主。お土産用の乾麺(2食入525円)や韃靼そば茶(840円)もオススメ。郵送販売も行っているので、詳しくは電話にてどうぞ。
営業時間は午前11時〜午後8時。不定休。駐車場有。
●森町字本町2-1
Tel:01374-2-2611