青いぽすと

珈琲を美味しく飲めるお店特集

2020-09-25 vol.693

函館でコーヒー(珈琲)が美味しいと評判のお店10

コーヒーが日本に伝わったのは江戸時代。明治時代にはすでに喫茶店もあったという。昭和七年、函館市栄町に北海道で最も古いコーヒー豆の卸問屋「鈴木商店」が創業した(=写真上)。それから十二年後には直営の喫茶店が誕生。一般市民から店名を公募したところ、鈴木商店のコーヒーをこよなく愛した函館っ子は店の誕生に敬意を称し、その店を「美鈴」と名付けた。日本でもコーヒーの歴史が古い函館では、その歴史の重みとコーヒーをこよなく愛する函館っ子の期待を担う素敵な喫茶店が幾つもある。十月一日は「コーヒーの日」。あらためてこの街に根付くコーヒー文化に注目してみた。

とっておきの1杯を

テーラードコーヒー 宮前店

スぺシャリティコーヒーだけを取り扱っている「テーラードコーヒー」。店名には、1人ひとりに合った服を仕立てるテーラーのように、1人ひとりの好みに合わせたコーヒーを提供したいという思いが込められています。『テーラードコーヒー 宮前店』でホッとひと息つきませんか。高品質な生の豆をお店で焙煎し、お湯を注ぐ速さや湯温、蒸らし方など絶妙な加減によってそれぞれの豆の持ち味を活かすハンドドリップで提供しています。
「ハンドドリップコーヒー」458円~(イートイン)。テイクアウトやコーヒー豆の販売も有。

9時30分~19時。
火曜休。P有。

●宮前町25-5
Tel:86-5135

函館っ子が愛した老舗喫茶店

珈琲焙煎工房 函館美鈴 大門店

函館駅前地区の喫茶店といえば忘れてならない老舗が、『珈琲焙煎工房 函館美鈴 大門店』。数多くの函館っ子が昔からこよなく愛した「美鈴のコーヒー」をゆっくりと味わえる店としてファンも多い。「ブレンド」(480円)をはじめ、「カフェラテ」(530円)、「アイスコーヒー」(500円)、「コーヒーフロート」(580円)など、美鈴ブランドを堪能できるメニューがそろっているほか、コーヒー豆の焙煎販売も行っていて、焼きたての美鈴の味をご家庭で楽しむことができるのも嬉しいところ。
おすすめは「函館大門ブレンド」(100グラム500円)。

10時〜18時。
無休。

●松風町7-1
Tel:︎23-7676

サイフォンで淹れる味の重さ

カフェチーズ

『カフェチーズ』は函館でも貴重な、サイフォンでコーヒーを淹れてくれるお店。豆の個性を活かした浅煎りの豆を使用し、「サイフォンで淹れることで味の重さが変えられます。言葉では上手く伝えられないので気軽に飲んで感じてほしい」と話す気さくなマスターとの会話、注文を受ける毎に豆を挽く香り、コーヒーを淹れている様子、その全てを楽しめるカウンター席に座るのがオススメ。
細部までこだわった自家製スイーツもあり、10月にはマスターイチオシのモンブランが登場する予定です。

15時30分~23時(時間短縮の場合有)。
日曜日休。

●末広町13-20 2階
Tel:22-8479

ゆったりとくつろげるコーヒータイムを

コーヒーショップ トレール

昭和37年創業の『コーヒーショップ トレール』は、重厚感のあるレンガ造りの店内が落ち着ける空間。「ゆったりとくつろいでほしい」と話すマスターは、幅広い層が飲みやすい味わいになるようコーヒー豆を挽き、ハンドドリップ式で丁寧に抽出。特に、味が決まる蒸らしの段階は片時も目を離さず、ほど良い酸味の香り高いコーヒーに仕上げています。「ブレンドコーヒー」(450円)とオリジナルの瓶に入った「アイスコーヒー」(550円)は「ケーキセット」(800円)や「モーニングセット」(700円)などのセットメニューでも提供。ぜひ、立ち寄ってみては…。

9時~21時。
日曜休。P有。

●本町4-10
Tel:55-6746

上質なコーヒー豆を低価格で

焙煎工房 函館豆壱

上質なコーヒー豆を手頃な価格で販売する『焙煎工房 函館豆壱』は、その日販売する分をその日に焙煎しているので、風味豊かなコーヒーを味わえます。
約17種類並ぶ豆はその年に採れた新鮮なもので、産地はもちろん農園にもこだわって仕入れています。大手コーヒーメーカーに40年近く勤めていた経験を活かす代表の小本邦宏さんは、当時の人脈で良い豆を安く提供できるのだそう。
店頭で豆を挽くこともできますが、鮮度や風味が長持ちする豆での購入がおすすめ。価格は100グラム400円台を中心に250円~。店内で挽きたてを味わえる「コーヒー」(300円)も格別。

10時~18時。
火曜休。

●本町31-35
Tel:83-1826

焙煎の香りと煙草の煙を愉しむ

カフェ アキラ

アニメ「アルゴナビス」に登場して以来、全国から聖地巡りにファンが訪れるという『カフェ アキラ』。コーヒーと煙草をこよなく愛するオーナーの意向で、自家焙煎コーヒーを提供している喫煙許可店舗です(15時まで店内分煙、20歳未満入店禁止)。「ケーキセット」(700円)や、アイスコーヒーとホットコーヒーの2杯目以降の「おかわりコーヒー」(200円)など全て良心的な価格。コーヒー豆は取り扱っている店が少ないコスタリカやケニアのものなど全6カ国の豆を販売しているほか、オーナーイチオシの苦みを引き立たせた「アイスコーヒー専用豆」(500グラム980円)は驚きの安さで提供。

10時30分~LO17時。
日曜休。P有。

●大手町12-11
Tel:27-2474

香ばしくまろやかな炭火自家焙煎コーヒー

Yagies Coffee(ヤギーズコーヒー)

古民家を利用した隠れ家のような『Yagies Coffee』では、炭火で自家焙煎したコーヒー豆を販売しており、テーブル席と和室がある喫茶スペースでは香ばしくまろやかなコーヒーを味わえます(テイクアウト可)。
豆とコーヒーは、各約20種類と豊富にそろっていますが、風味のバランスが良い「なかなかなやつ」(豆100グラム600円、コーヒー500円)は、ぜひ試してほしいところ。喫茶限定「いつものやつ」(500円)は、その日セレクトのコーヒーを提供。
全てのコーヒーからドリンクを選べるスイーツとパスタのセットも有(数量限定)。

11時~17時。不定期営業の水・木曜は豆販売のみ14時~19時。
火曜休。P有。

●柏木町7-65
Tel:080-1886-9906

オールドビーンズから極上の1杯を…

バール・デル・クロエ

中2階の広々とした空間で心和む時間を過ごせる『バール・デル・クロエ』では、熟成したコーヒー豆(オールドビーンズ)を使用。熟成期間をおいたコーヒー豆は、渋みが消えて旨味が増し、コクと甘味があるのが特徴。この豆をネルドリップで抽出することによって、雑味のないまろやかな味わいのコーヒーに仕上げています。幅広い層に好評の「フレンチブレンド」(コーヒー520円、豆100グラム540円)をはじめ、それぞれの特徴を楽しめるストレートコーヒーも充実。自家製ケーキとセットで味わうのもおすすめ。豆販売や、オリジナルドリップバッグ(160円)も有。

10時~LO21時30分。
不定休。P有。

●港町1-11-24
Tel:86-7124

朝からキリリと深煎りブレンドを

十字屋珈琲店

海産物が並ぶ函館朝市・駅二市場の一角に、落ち着いた雰囲気のコーヒースタンドがあるのをご存じでしょうか。ここは、昭和7年から自家焙煎コーヒー豆の販売を行う末広町「十字屋食料品店」直営の『十字屋珈琲店』。同店の特徴である深煎り豆で店主自ら1杯ずつ淹れるコーヒーは、少し苦みが強くてキリリと引き締まった味わい。この味と気さくな店主との会話を求めて市内の経営者達もよく立ち寄るほか、通院で函館駅を利用する前後にひと休みしてゆく高齢者も多いのだそう。豆の販売は、「十字屋ブレンド」「フレンチロースト」(各100グラム450円)。

7時~14時。
第3水曜休。函館朝市駐車場利用可。

●若松町9-19
駅二市場内
Tel:22-1777(末広町本店)

軽やかなジャズと深みのあるコーヒー

Café TUTU

古い蔵を改装した店内で、自家焙煎コーヒーと手作りスイーツが楽しめる『Café TUTU』。サックス奏者でもあるオーナーが選んだジャズやソウルなどの音楽が軽やかに流れ、ゆったりとくつろぎのひと時を過ごせます。
香り豊かでまろやかな味わいの「TUTUブレンド」は中煎りとやや深煎りがあり、どちらも1杯580円。その深い味わいをスイーツでも楽しめる「自家製コーヒーブリュレとコーヒーゼリーのパフェ」(920円)も人気があります。

月~土曜は11時30分~21時、日曜と連休最終日は11時30分~20時(各1時間前LO)。
木曜休。駐車場は問い合わせください。

●末広町13-5
Tel:27-9199