函館のあんこグルメ
2025-09-12 vol.811
函館のあんこを食べつくす!自慢の逸品を提供する人気11店
函館や江差を中心に、受け継がれる伝統の味を守り続ける和菓子店やカフェが勢ぞろい。炊きたて小豆の香り豊かなあんこ、つきたて餅やふっくらたい焼き、彩り豊かな白玉スイーツまで、世代を超えて愛される甘味が楽しめます。職人の丁寧な手仕事と昔ながらの素朴なおいしさに触れながら、あんこが奏でる多彩な世界を堪能できるおすすめの一軒をご紹介します。
あんこは中さ!受け継がれる昔ながらの餅とあんこ
餅の北屋
戦後すぐの頃から70年以上、3代にわたって伝統の味を受け継ぐ老舗和菓子店。あっさりとした甘さで豆の味わいがしっかりと感じられるあんこは、朝4時半から6時間かけて、十勝産小豆をじっくりと炊き上げたもの。人気の豆大福(赤=こしあん・白=つぶあん、各150円)は、ネバリとコシのあるつきたての餅になじむ、ほっくりとした食感の赤エンドウ豆を使用。餅と豆、あんこの風味が口の中で溶け合い、素朴なおいしさが広がる。べこ餅や赤飯、いなり寿司など、昔ながらの懐かしい味も長く愛されている。
8時30分~18時。
日曜休。P無。
●函館市本町25-12
Tel:0138-52-2212
あんこは外さ!3種類のあんこを食べ比べ
はるの餅
あんこを使った和菓子が豊富にそろう店。人気の「おはぎ」(200円)は1個から注文ごとに作ってくれるので、できたてを味わえるのがうれしいところ。北海道十勝産小豆で作るあんこは、上品な甘さが特徴で、もち米100%のご飯とのバランスも◎。小豆の風味豊かな「つぶあん」と、なめらかな口当たりの「こしあん」は、通年販売。お彼岸の期間は、黒胡麻とこしあんを合わせた「ごまあん」も販売していて、この秋は9月末日まで提供。3種類のあんこを楽しめるおはぎを、食べ比べてみては。
8時~18時。
不定休。P有。
●函館市松風町2-5
Tel:0138-23-3133
あんこは上さ!食感と香りの至福のハーモニー
DEEP TIME
薬膳ランチやアフタヌーンティーで人気の隠れ家カフェ。「ほうじ茶パフェ」(1,500円)は定番のデザートメニュー。
つやつやのあんこ、なめらかな純生クリーム、苦みを抑えたほうじ茶アイスが絶妙な和と洋のハーモニーを奏で、サクサクのチョコパフ、カリカリころころの大豆スナック、もっちりした白玉と、食べ進めるほどに変化する食感も楽しい。全体の味を引き締める香り高いお茶のゼリーは、季節によって紅茶になったりほうじ茶になったりする。15歳以下は入店不可。
11時~LO15時30分。金・土・日曜休。P有。
●函館市桔梗1-19-19 2階
Tel:090-2813-9929
あんこは中さ!根強い人気を誇る逸品
千秋庵総本家 宝来町本店
1860年の創業以来、職人が1つひとつ丁寧に作る菓子を提供。糖度や硬さが異なるあんこは50種類もあり、商品に合わせて使い分けています。なかでも大正時代から受け継がれている「どらやき」(1個260円)は、根強い人気を誇る逸品。皮は、前日の夜と当日の朝の2段階に分けて仕込む「宵ごね仕込み」をし、1枚1枚丁寧に蒸し焼きに。皮の中にたっぷりと詰まったあんこは、南北海道産の手選り大納言を使用し、3日間かけて風味豊かなつぶあんに仕上げています。
9時30分~18時(イートインLO17時)。
無休。P有。
●函館市宝来町9-9
Tel:0138-23-5131
あんこは全部さ!ふっくら炊き上げた小豆の風味を堪能
きんぎょ茶屋
電車道路に面した築100年以上の古民家を改築した、古道具や和雑貨が並ぶレトロな風情の和風カフェ。あんこを使った甘味のなかでもイチオシは、小豆本来の素朴な風味が味わえる「おしるこ」(ほうじ茶付き935円)。こっくりとした甘さの三温糖とザラメで、つぶ感を残しながらふっくらとほどよいやわらかさに炊き上げ、絶妙な塩味を効かせた自家製あんこが、こんがりと網で焼いた香ばしいお餅にたっぷりと絡み、最後のひとすくいまで食べ飽きないおいしさ。かたわらに添えられた塩昆布も◎。
10時~LO16時20分。
水・木曜休。P有。
●函館市末広町20-18
Tel:0138-24-5500
あんこは上さ!ソフトクリームとあんこのハーモニー
たいやき鯛吉
定番から変わり種までそろうたい焼きのほか、12月上旬頃まで販売するソフトクリームも、充実のラインアップ。バニラソフトの上に、たっぷりのあんこと白玉がのった「あんこソフト」(450円)は、東京の老舗製餡所のあんこを使った「つぶあん」がポイント。甘さ控えめで粒が気にならないあんこと、なめらかなソフトクリームがバランスよく溶け合い、白玉の食感もいいアクセント。バニラソフトはモカまたはミックスに変更できますが、あんことの組み合わせはバニラがおすすめ。
11時~16時。
木曜休。P有。
●函館市神山3-55-3
Tel:0138-55-7685
あんこは中さ!ふっくら生地に自家製つぶあんがたっぷり
中村屋 ななえ本店
卵をたっぷり使って、ふっくらと焼き上げた生地に中身がたっぷり。はみ出した生地までふわふわ食感のたい焼きを提供している店。定番の「あんこ」(200円)の中身は、十勝産小豆を5時間以上じっくり炊き上げた、風味豊かな自家製つぶあん! 上品な甘さに仕上げているので、あんこたっぷりでも最後まで飽きずに食べられると評判です。このつぶあんと、「クリーム」(200円)で使用するコクのあるカスタードクリームを組み合わせた「ミックス」(250円)もぜひ味わってみたい。
10時~18時。
不定休。P有。
●亀田郡七飯町本町4-1-42
Tel:0138-86-7374
あんこは中さ!あんこのお菓子で四季を感じる
御菓子処 ひとつ風
小豆の風味を活かしながら、上品な甘さに仕上げた自家製のあんこを使ったお菓子が人気の同店。茶人・千利休が愛した和菓子といわれる「利休万頭」(145円)は、波照間島産の黒糖など、自然の風味そのままの素朴な生地に、なめらかなこしあんが包まれています。口いっぱいに広がる素材のやさしさが、今でも愛されるポイント。できるだけ自ら手摘みしたヨモギを使うという「蓬万頭」(170円)は、小麦と芋を合わせたしっとり生地の中につぶあんがたっぷりと詰まっています。
9時〜18時。
水曜休(季節行事があるときは変動)。P有。
●函館市松陰町8-1
Tel:︎0138-54-8977
あんこは上と下さ!あんこ好き必見のパフェ
パーラー花車
バラエティ豊かな食事メニューやパフェが評判。あんこを使ったパフェの中では「小倉パフェ」(1,000円)が安定の1番人気。グラスの中にも上にもつぶあんたっぷりで、最後まであんこの味わいが続くこのパフェは、山川牛乳ソフト、抹茶アイス、生クリーム、フルーツ、黒蜜それぞれと、あんことのハーモニーがひと口ごとに新鮮。ほかにも小倉パフェ同様、上下につぶあんがたっぷりの「里山」(1,100円)、抹茶ソフトを使った「京娘」(1,100円)など、あんこ好きにはたまらないパフェが充実!
15時~LO20時30分、日曜、祝日12時~LO17時。
月曜休。P有。
●函館市花園町40-34
Tel:0138-55-8607
あんこは下さ!あんこと彩り白玉のときめく和スイーツ
函館さくら家
「くじら汁」や甘納豆の赤飯など、函館・道南の郷土の味でおなじみの、元町・日和坂に建つ休み処。おすすめは愛らしいクマの最中をあしらった「クリームぜんざい」(900円)。絹ごし豆腐を練り込んだふんわりもっちり食感のカラフルな白玉の下には、艶やかな自家製あんこがたっぷり。道産小豆をザラメと上白糖で丁寧に炊き上げたあんこは、きりっと塩味が効いていて生クリームとも好相性。煎茶、ほうじ茶、玄米茶のいずれかが付く。点てたての抹茶とのセット(1,400円)も人気。
10時~17時。
木曜休(祝日は営業)。P無。
●函館市元町14-6
Tel:0138-22-9213
あんこは全部さ!金時豆を使った創業から続くおいしさ
五勝手屋本舗 本店
ようかんは1870年の創業時から最も長く愛されている看板商品。「丸缶羊羹」(ミニサイズ292円〜)は、味はもとより、食べたい分だけ底から押し出し、付属のひもで切って食べる容器のユニークさでもおなじみ。このようかんを、丸缶のふたの形に焼いた、サクサク食感の最中の皮で挟んで味わう新商品も注目されています。おいしさに、作って食べる楽しさがプラスされたお菓子、その名も「ご勝手に」。土産物店など、本店以外でも購入可能。
8時~18時。
1月1日休。P有。
●檜山郡江差町本町38
Tel:︎0139-52-0022