いうまでもなく“歩く”ということは人間の基本。サッカー選手の間で広まった最近話題のブラジル体操の基本動作も歩くことです。決して無理なく、マイペースで歩くウォーキングは、比較的簡単にはじめられる健康法。心地よい秋の日にあなたも早速、自宅の近くの素敵な歩道を見つけて、歩きはじめてみませんか?
スポーツの秋 健康企画
目次
【秋風を受け、今日から歩くこの道を】心も体も爽やか! ウォーキングのすすめ。
【スポーツの専門家に聞く】ウォーキングでの健康生活の実践
北海道教育大学教授 田中和久さん
1946年、埼玉県生まれ。東京教育大学体育学部健康教育学科卒業。北海道教育大学教授。昭和43年、関東大学サッカーリーグ、全国大学サッカー選手権優勝。京都紫光クラブで活躍後、北海道リーグのBPフットボールクラブで優勝2回、得点王1回、アシスト王4回。
達成感を自分のものに
ウォーキングは、いつでも誰でもどこでも手軽に出来る自由さが魅力です。調査によると1年間に実践した運動、スポーツの第1位はウォーキングです。重要なのは自分がウォーキングをはじめて、健康に良いことをしているという実感を持つことで、自分に対する自信が出てきます。また、実際に歩いてみて体を動かす快適さを知り、自分なりの歩くペースを見つけて行くことで、充実感、達成感が自分のものになります。積極的に運動をする事で、QOL(クオリティー・オブ・ライフ、生活の質)を高め、暮らしに張りが生まれる点も見逃せません。
短期効果、長期効果
実際にはじめてみると、体は疲れますが気分がよくなり、短期的効果として良く眠れる、美味しくごはんが食べられる、肩こり、腰痛が改善する、働く意欲が湧くなどの効果が表れます。これが続けたい気持ちにつながります。数か月あるいは半年続けていると、長期的効果として、血圧が下がる、体重のコントロールが容易になる、息切れしない、体力向上、風邪をひかなくなる、行動半径が広がるなどの効果が出てきます。この表面的な効果の下で体の中では生理学的な変化が起こり、体脂肪の低下、心臓機能の発達、動脈硬化改善などが認められます。
運動と休息(超回復)
ウォーキングは有酸素運動の代表格ですが、酸素を取り入れながら運動する事で新陳代謝が活発になります。血流がよくなり、皮膚も新しい細胞で覆われるので美容的にも良い効果が得られます。また、人が運動すると体はエネルギーを使いますが、そこで適度な時間に休息を入れることで、体はそのエネルギーを回復させようとします。その時、はじめたときよりも少し高めのエネルギー状態になります。これが超回復と呼ばれ、人の体はこれをくり返すことで、体の状態をゆっくりと右肩上がりのカーブを描きます。運動と休息を上手に取り入れて体の機能を充実させることを目指したいですね。
散歩派、速歩派
ウォーキングは形にとらわれず、自由に自分の体と心の快適さに従ってはじめるのが大事です。ゆっくり歩く散歩派、早足で歩く速歩派、どちらも自分にあった方法でかまわないので楽しくはじめましょう。たくさん歩いているうちに体力が増して疲れにくくなったり、自分なりの歩きやすい形が決まってきます。ただ、姿勢が悪いと足腰に負担がかかるので、首を少し高く引き上げて、かかとから着地するように歩くことを勧めます。最初から頑張りすぎず、ゆっくりペースを揚げていくことも大切です。
実践編
ウォーキングはとりたてて運動時間を設定しなくても、通勤や通学の途中、買い物など生活の中で実践出来る手軽さがあります。階段を使う、目的の2駅手前で降りて歩くなど、それぞれの方法を考えてみてください。朝または夕方に時間を決めて週に1〜2回歩く、プールや他のスポーツと組み合わせるなど自分なりのウォーキングを見つけて、日常生活の一部にすることが大事です。一緒に歩く仲間を見つけることで、人間関係が広がるのも、ウォーキングの魅力ですね。
【秋風を感じて、心も体も快適!】おすすめウォーキングコース
五稜郭公園
五稜郭公園は国の特別史跡で日本初の洋式城郭。正門横を起点に公園の堀の外周約1.8キロは桜で埋まる春、新緑あふれる頃から紅葉まで、ウオーキング、ランニングに格好の道。
緑園通
緑園通は、湯川3丁目を起点に、途中で川原緑道と名前を変えて、本通り3丁目まで続く約2.5キロの道。途中まで歩行者道賂と自転車道に別れ、木陰の下を通学やウオーキング、散歩する人などが多い。
【愛好者に聞く】ウォーキングの魅力
市内昭和2丁目在住の小松剛さん(67歳)がウォーキングをはじめたのは、今からおよそ5年前のこと。
その頃、小松は身長が180センチで体重が90キロあり、血圧が280にまでなっていました。これではいけないと減量を決意。『函館歩け歩けの会』に入会し、ウォーキングをはじめました。
ゴルフ歴30年の小松さんですが、ウォーキングをはじめた頃は腰痛があり、歩くのが大変だったそうです。まず100メートルを1分で歩くことを目標にし、それを2年間で達成。この速度は、五稜郭公園1周1.8キロを18分で歩くスピードだそうです。歩く場所は当初は自宅周辺でしたが、排気ガスがかえって体によくないと五稜郭公園に変えました。
その後、函館山に移り、山に通う日々。雨や吹雪の時でも登るそうです。山を歩くようになって、日ごとに変わる山の景色を眺める楽しさや、自然こそ人を健康にしてくれることを感じるそうです。
現在、体重は77キロに減り、血圧も正常になりました。今では、素晴らしい自然を求めて、各地の山に登っているといいます。
【重視すべきは価格より履き心地】ウォーキングシューズ選び
本格的なウォーキングシューズとは違うけれど、軽いウォーキング用として使えて、お手頃価格で購入できる、日常も履きやすいラク〜な靴「ディリーコンフォート」を集めてみました。
取材協力/靴のスーパー平松
●昭和1-26-18
Tel:45-5630
テクシー 3045円、アシックス
かかと部分にクッションの入っているカップインソール採用。デザインで選びたい人に人気。
イヴ 5145円、月星化成
衝撃ストレス、過回内ストレス、横アーチ低下ストレス、しめつけストレスなど足にかかる4大ストレス防止対策シューズ。また、むくみ防止のつぼ「湧泉」の位置にパッドがついています。
ソフィス 3045円、アキレス
低反発弾性ウレタンフォームをインソールに採用。それぞれの足の形にフィットしてきます。静電気防止効果のあるシューズ。アロエ、キトサン入りで女性に人気。
【やっぱり見た目だって肝心!】ウォーキングファッション
わんちゃんと一緒に歩くことを楽しもう!
とにかくかわいい愛犬グッズ
スタイ1050円〜、ハーネス2520円〜、リュック4095円、洋服2205円〜。
取材協力/コムサイズム函館店
●美原1-7-7
Tel:44-1721
秋に人気の中綿ベスト6930円、カットソー2940円、ストレッチ素材のパンツ5565円
流行のベロアパーカー4830円、ヘンリーネックカットソー2520円、Tシャツ2940円、ポリエステルパンツ5985円、シューズ7900円、バッグ3360円、ハンドタオル420円
裏毛ベスト4515円、ポロシャツ2835円、Tシャツ1680円、裏毛パンツ4935円、ナイロンバッグ840円