旬の小豆の甘い誘惑
2020-10-30 vol.695
函館で小豆が美味しい甘味・スイーツ人気店10
小豆の品種としてよく知られている大納言。その名前の由来には諸説があるそうですが、なかには、「煮ても皮が破れないことが、切腹することがない公卿の官位の大納言をイメージさせる」というものもあるそうですね…。 秋は旬の小豆が味わえる季節! 甘党にはたまらないシーズンです。今回は道南で小豆が美味しく味わえるお店を特集しました。
自家製あんこがたっぷり!
栄餅
明治33年創業の老舗の餅屋『栄餅』の大福は、岩手県産のもち米「ヒメノモチ」を使用しており、コシがあって肌がきれいな品。北海道産の小豆で作る自家製のあんがたっぷり入った「三色大福」は、「白大福」と、べに花の自然な色で着色し、青えんどう豆を加えた「紅大福」、店主自ら摘んだヨモギを使った香り豊かな「草大福」の3種類あります(各1個40円)。
添加物不使用のため、時間が経つにつれどんどん硬くなってしまうので、早めに食べるのがベター。その日に作ったものをその日のうちに売り切るので、購入は事前予約か早めの来店がおすすめ。
8 時〜17時。
水曜休。
●栄町5-13
Tel:22-5482
和と洋のハーモニーが◎
パティスリー ジョリ・クレール
小豆をたっぷり使った「十勝粒あんロール」(=写真、1069円)を提供しているのは、『パティスリー ジョリ・クレール』。 はちみつを加えることでカステラのようなしっとりとした食感に仕上げた生地の中は、粒あんと生クリームを混ぜた層と、生クリームの2層仕立てになっていて見た目もキレイ。冷凍で販売しているのでお土産にもオススメ。店のホームページからも購入できます(地方発送も可)。
また、季節ごとにフレーバーを変えている「ソフトクリーム」(350円)は、今の季節は「バニラ」と「はこだて恋いちご」が登場しています。
10時〜19時。
無休。P有。
●北斗市中央2-1-5
Tel:73-0370
小倉あんが絶大な人気!
経堂小倉庵 函館店
桔梗1丁目にある『経堂小倉庵 函館店』の「羽根つきたい焼き」が人気を集めている。東京・世田谷にある評判店の暖簾分け店。毎日「小倉あん」「カスタードクリーム」「本日の日替り」(各150円)の3種類を販売している。特徴は、何といってもたい焼きの周りの羽根で、独特の食感と小倉あんの相性が抜群!
開業から今年で9年目を迎えたお店の店先はいつも、熱心なファンで賑わいをみせている。買ってすぐに食べるのがやはり1番美味しいが、温め直しても美味しくいただくことができる。
11時〜18時。
月・火曜休。P有。
●桔梗1-6-20
Tel:46-6600
甘味であまーい、ひとときを
きんぎょ茶屋
甘味と雑貨のお店『きんぎょ茶屋』で肌寒い今の季節にオススメなのは、「おしるこ」(=写真、748円)。やさしい甘さで小豆がたっぷりと入っているおしるこに、後味がさっぱりとなる果物、塩昆布、ほうじ茶がセットになっているところに店主さんの気遣いが感じられます。
ほかに、「あんみつ」や、温かいコーヒーをかけて食べる「コーヒーぜんざい」、ミニぜんざい、わらび餅、一口スイーツ、芋餅、抹茶のシフォンケーキがセットになった「羽衣セット」など、手作りのあんこを使った甘味が豊富にそろっています。
10時〜LO16時30分(短縮営業中)。
水曜休。P有。
●末広町20-18
Tel:24- 5500
できたての美味しさを!
はるの餅
小豆を使った和菓子が豊富にそろう『はるの餅』。今回紹介する「おはぎ」(160円)は、注文毎に1個から作ってくれるので、できたてを味わえるのが嬉しいところ。「つぶあん」と「こしあん」の2種類は通年販売しており、好みに合わせて選べると好評。北海道十勝産小豆で作る「つぶあん」は、豊かな風味と上品な甘さに仕上がっており、もち米100%のご飯と絶妙な絡み具合。なめらかな口当たりの「こしあん」もおすすめで、どちらもシンプルだからこそ違いが歴然。
ほかに、大福(160円)や串だんご(130円)などの朝生菓子をはじめ、小豆の赤飯(350円)もおすすめ。
8時〜18時30分。
不定休。P有。
●松風町2-5
Tel:23- 3133
豆の食感と優しい甘さのハーモニー
はこだて甘納豆石黒商店
昭和23年創業の甘納豆専門店『はこだて甘納豆石黒商店』には、様々な種類の甘納豆が並んでいます。 今回紹介する「あずきはこだて甘納豆」(189円)は、北海道産の小豆の中からその年最も良い状態の小豆を吟味して使用。小豆をしっかり炊き上げながらも色や形をそのままの状態で仕上げる甘納豆作りは熟練の技が光る逸品で、天候や湿度、豆の状態や種類などによって茹で時間や温度を変えて仕上げています。もっちりとした豆の食感と優しい甘さがたまらない甘納豆を、ぜひ1度試してみては…。
小豆のつぶあんが入った「ゆきうさぎモナカ」(146円)もお見逃しなく。
9時30分〜17時。水曜、第3火曜休。
P有。
●昭和2-11-2
Tel:41-0839
丁寧な製法で生まれる至福の味
函館千秋庵総本家 宝来町本店
創業160周年を迎えた『千秋庵総本家』の「どらやき」(1個220円)は、100余年もの間愛され続けている逸品。しっかりとした粒とすっきりとした甘さが特徴の粒あんは、道南産の小豆「茜大納言」を使用し3日間かけて仕上げたもの。皮は、生地が安定するよう一晩寝かせてから手焼き蒸し焼きで作っています。しっとりふんわりとした皮と口溶けの良い粒あんが織りなす魅惑のハーモニーを、ぜひお試しあれ。
十勝産の小豆を使用したこしあんが評判の「函館散歩」(1個120円)もお見逃しなく。函館千秋庵総本家 宝来町本店ほか各店で販売中。
宝来町本店は9時30分〜18時。
水曜休。P有。
●宝来町9-9
Tel:23- 5131
炭焼きコーヒーに合う小豆メニュー
ヤマヨシコーヒー
店主こだわりの炭焼きコーヒーを提供している『ヤマヨシコーヒー』。こちらの新メニュー「苺小倉サンド」(=写真、700円)は、甘さを控えた生クリームとマスカルポーネを混ぜた口当たりが軽やかなクリーム、甘いあんこ、爽やかな酸味の苺のバランスが見事に調和した一品。厚めのパンでサンドしたサンドイッチなので食べ応えがありますが、デザート感覚で気軽に召し上がれ!
苦みの効いた同店自慢の炭焼きコーヒーとの相性も抜群です。カウンターとテーブル席があるので、気分に合わせて利用できるのも魅力。
10時30分〜18時。
月曜休。P有。
●元町31-24
Tel:24-3900
小豆とソフトクリームのハーモニー
グルマンカンタ
パン、具材、ソースを選べるサンドイッチが人気の『グルマンカンタ』では、山川牧場自然牛乳で作ったソフトクリームを使った4種類のパフェを提供(各600円)。今回紹介する「和風パフェ」(=写真右)は、粒はしっかり甘さは控えめな道産の小豆「大納言」を上にも中にも贅沢に使用。
ほかにも、栗や白玉、クロワッサンスティックなどが入っており、すべての味とミルキーなソフトクリームがバランスよく溶け合う至福の美味しさ。ぜひ、お試しあれ!北海道産の小豆で作ったつぶあんを贅沢に使用した「クロワッサンジャポネ」(=同左、1個300円)もお見逃しなく!
8時〜19時。
水曜休。P有。
●梁川町10-24
Tel:33- 5501
ホテル×老舗和菓子店=あんぱん
函館国際ホテル
函館国際ホテル1 階のベーカリー併設ショップ『モンモランシー』限定の「雅(みやび)あんぱん」は、千秋庵総本家と共同開発したプレミアムな一品。上品な甘みがあり、栄養価も高い十勝産のブランド小豆「雅」を千秋庵総本家の和菓子職人がパン生地に合うように糖分や水分量を調整し、2日がかりで特製粒あんを制作。ホテルのパン職人が、この粒あんに砕いたクルミを加えて食感のアクセントと香ばしさをプラス。
パン生地には函館牛乳を使い、絶妙な甘さと香り、そしてしっとりとした食感の「雅あんぱん」に仕上げました。1日30個限定。
8時〜19時。
無休。P有。
●大手町5-10
Tel:23-5151(代表)