青いぽすと

函館で味わう蕎麦の名店

2025-09-26 vol.812

函館の絶品蕎麦11選!職人技と出汁が光る人気の名店特集

函館の蕎麦店を厳選。スパイスの効いた牛カレーそば、香り豊かな十割や二八、太麺の鍋焼きやどばそばまで、食べ比べが楽しい充実のラインナップ。出汁は本枯節や昆布などを丁寧に合わせ、そば粉も北海道産を中心に石臼挽きで仕上げるこだわり。季節ごとに変わる新蕎麦や限定メニューもあり、蕎麦の奥深さと職人技を存分に味わえるスポットが揃っています。

スパイシーなカレーが決め手!

御膳水

蕎麦本来の風味豊かな「挽きぐるみ十割蕎麦」を提供。おすすめの「スパイシー牛カレーそば」(ご飯付き1,300円)は、カレー南蛮とはひと味違う旨辛いカレーが特徴。牛肉と、3種類のカツオと昆布の出汁を使った麺つゆも味に深みを出していて、別添えのフライドオニオンを入れるとコクがアップ! 残った汁にご飯を入れるのが、〆のおすすめ。蕎麦好きで知られるミュージシャンが、Instagramで紹介したという「サチク麦王豚の肉そば」(1,150円)も注目。

11時30分〜LO15時、夜は予約営業(コースのみ)。
月曜休(祝日の場合火曜休)。P有。

●函館市梁川町27-7 Tel:0138-84-1716

噛むほどに広がる香りと細麺ならではののど越し

そば匠 喜の家

群馬で修業を積んだ職人が名店を引き継ぎ3年。甘み際立つ北海道産きたわせの石臼挽きで打つ二八の細麺で、コシ・香り・のど越しが堪能できる「せいろ」(730円)は自信の1品。ソウダガツオ・サバ・うるめいわしに真昆布を合わせた濃厚な出汁は先代ゆずりで、冷・温それぞれの蕎麦に合わせたかえしが、風味をいっそう引き立てる。トロリと旨味が凝縮された蕎麦湯をそのまま味わうために、つゆ用とは別に猪口を添えるのも先代から継承したスタイル。厨房は職人1人のため、時間に余裕を持って訪問を。

11時30分~LO14時。
水・木曜休。P有。

●函館市堀川町17-12 Tel:0138-51-8181

蕎麦本来の味を楽しむ

蕎麦の館 がびの

すべての工程を手作業で行う手打ち蕎麦の店。厳選した数種類のそば粉を、2週間ごとに異なる品種に切り替えて使用しているほか、季節限定のそば粉も使っています。新蕎麦を味わえるこの時期は、蕎麦本来の風味を楽しめる、そば粉10割で打つ「もり蕎麦」がおすすめ。なかでも、甘みがあり上品な味わいの「ほろみのり」などと、御前粉で打ったのど越しのいい「更科」を両方楽しめる「二色盛」(950円)は、ぜひ試してほしい。3種類のカツオ節などの出汁がきいたつゆと、濃厚な蕎麦湯も絶品。

11時30分~LO14時。
金曜休(祝日は営業)。P有。

●函館市昭和1-14-1 Tel:090-8905-4342

手間ひまと創意工夫のこだわり「せいろ」

手打ち蕎麦 八起喜

道産の石臼挽きそば粉のみを使用し、二八のほか、挽きぐるみ(+100円)でも提供。「豚とろ」や「牛もつ」など冷たい蕎麦を温つゆで食べるせいろの種類が豊富。なかでも「鴨せいろ」(1,350円)は、低温調理でしっとりジューシーに仕上げた鴨肉と、噛むほどに旨味があふれ出る鴨肉団子とゴボウの風味の効いた温つゆが、蕎麦に絡んで箸の止まらないおいしさ。蕎麦とご飯もの、小鉢やサラダがセットになった日替わりランチ(1,250円~)もボリューム満点と評判。

11時~LO14時30分(蕎麦が無くなり次第終了)。
木曜休。P有。

●函館市松陰町31-13 1階 Tel:0138-86-6446

新蕎麦を2種類のつゆで

そば切り工房しら川

北海道・北竜町のそば粉を使って、そば粉10割・中力粉2割の手打ち蕎麦を提供。香りや甘みが際立つ新蕎麦が味わえるようになったら、2種類のつゆで楽しめる「クルミみそだれ」(1段1,100円、2段1,750円)をぜひ。まずは本枯鯖節、南茅部産昆布などの出汁の風味豊かなつゆで、次に、煎ったクルミや西京味噌などで香ばしく仕上げたクルミ味噌ダレをつゆで溶いて味わって。「こんこんきつねカレーそば」(1,100円)も人気。新蕎麦の提供は10月中旬頃〜を予定。

11時30分〜LO14時15分(蕎麦が無くなり次第終了)。
水曜休。P有。

●函館市湯川町3-11-21 Tel:0138-57-7741

涼しさ増す秋に、ほっとしみる一杯

そば膳 一富士

9月に登場したばかりの「太打ち鍋焼き蕎麦」(1,000円)の人気が早くも急上昇中!
もちもちとした食感が魅力の太麺は、温かいつゆでものびにくく、食べ応えも抜群。好みに応じて細麺への変更も可能。出汁には、本枯節のなかでも、よりクセや臭みが少なく、上品な出汁が取れるといわれている血合い抜きをした本枯節に加え、昆布、椎茸を使用。本枯節の豊かな風味を損なわないよう、蒸さずにそのまま削るというこだわりも。朝夕涼しくなってきたこの季節に、体を内側から温めてくれる一杯として恋しくなる存在。

11時〜14時。
不定休。P有。

●函館市桔梗4-15-6 Tel:︎0138-87-0062

丁寧な職人技が光る品の良い蕎麦

本格手打ちそば 尾道

更科に近いつるつるとのど越しの良い蕎麦と、丹念に旨味を引き出した香りふくよかなカツオ出汁に、まろやかなかえしを合わせた上品なつゆで、幅広い世代に愛される店。蕎麦は+100円で更科または挽きぐるみに変更可(各20食限定)。サクサクの天ぷらも好評で、おすすめの「イカ天おろしそば」(1,350円)は、イカの甘みと衣の香ばしさが蕎麦のうまさをいっそう引き立てる逸品。王様しいたけやブロッコリー、大沼の沼えびやきくらげなど、天ぷら単品も注目。

11時~15時、16時30分~LO19時30分(蕎麦が無くなり次第終了)。
木曜、第3水曜休。P有。

●函館市吉川町4-24 Tel:0138-76-9017

フルーツポークの旨味がおいしさをアップ!

ラーメンめんぞう・どばそば和家港店

太麺の田舎蕎麦がたっぷりどばっと盛られた「どばそば」を提供。「フルーツポークのつけそば」(980円)は、カツオ・昆布・干し椎茸からとった出汁を使った温かいつゆの中に、具材がたっぷり。甘みとコクのある上ノ国町産のブランド豚肉・フルーツポークと、素揚げしたピーマンやナスなど、野菜の旨味が溶け出したつゆは、風味素朴な蕎麦と相性抜群! 始めは温かく、食べ進めるうちに徐々に冷めていく温度変化も楽しみながら最後まで飽きずに食べられます。16時までセルフサービスの無料コーヒーを用意。

11時~LO20時30分。
火曜休。P有。

●函館市港町1-12-16 Tel:0138-40-0880

Barで味わうこだわり蕎麦!

Bar&そば ホワイト ビートルズ

ライブ演奏ができることに加えて、〆に蕎麦を食べるために訪れる人も多いという同店。「もりそば」(600円)は、そば粉とつゆの魅力をストレートに味わえる素材勝負の一枚。厳選した良質なそば粉を使い、のど越しの良さを追求して改良を重ねた蕎麦はもちろん、醤油の旨味を最大限に引き出すため、3カ月寝かせた自家製の「かえし」も味の決め手です。このほか15種類のスパイスと5種類の出汁を使った人気の「スパイスカレー」のルーを、蕎麦に合うようにアレンジした「カレーそば」もおすすめ。

20時〜25時。
月曜休。P無。

●函館市松風町2-13 Tel:︎0138-23-9999

期間限定「ぶつぎりマグロのネギトロそば」が780円

酒・そば処 五稜郭ふでむら

石臼挽きの北海道産そば粉を使ったのど越しの良いごま蕎麦が評判の同店に、「ぶつぎりマグロのネギトロそば」(780円)が登場します。新鮮なマグロを特製ダレとネギで和え、海藻やオクラ・ニンジンなどの野菜や春雨とともに、蕎麦の上にのせた期間限定メニュー。冷たいつゆを上からかけて召し上がれ! 提供は9月26日(金)から12月上旬ころまで。この期間は「カツカレー南蛮そば」が通常1,380円のところ780円になる毎年好評の割り引きも実施。オーダーはどちらのメニューも「青ぽ見た」で!

11時〜22時(蕎麦が無くなり次第終了)。
無休。P有。

●函館市五稜郭町36-1 Tel:0138-32-5014

5代目が守る創業135年の老舗

そば処 まるみなみ(丸南本店)

北海道・音威子府産の石臼挽きそば粉を使い、つなぎを最小限に抑えた風味豊かな蕎麦を提供。創業は1890年で、現在は5代目店主が切り盛りしている。温・冷が選べる「にしんそば」は、大根おろしでさっぱり味わえる写真の「冷」(1,080円)が好評。道南産の脂がのった身の厚いニシンはふっくら・ほろほろ。魚の旨味と甘露煮の甘さがつゆに溶け込んだコクのある味わいを堪能できる。寒くなるこれからの季節は「温」(980円)もぜひ。

11時~LO14時、17時~LO20時30分。
日曜休(土曜は昼のみの営業)。P有。

●函館市若松町19-5 Tel:0138-22-0287

SOBA特集 青いぽすと Vol.812