函館の野菜が美味しいレストラン
2006-09-15 vol.356
秋野菜が美味しい函館のレストランは無農薬・有機野菜で◎
問題です。「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉の意味は?
①美味しい秋茄子を嫁に食べさせるのはもったいない。
②皮が厚く冷たい秋茄子を食べるとお腹をこわすから大事な嫁には食べさせない。
③秋茄子は種が少ないので、子宝に恵まれなくなる。
さて、正解は…全部です。この有名な言葉の意味には、3つの説があるといわれています。でも、本当の意味は、②だったらいいですね。
食欲の秋、実りの秋の到来です!! 太陽と大地の恵みをたっぷり受けて育った秋野菜をたっぷり食べて、心と体を元気に、そしてキレイにしましょう。秋野菜は焼き物や漬け物、和え物をはじめ、実にさまざまな料理法があります。また、野菜によってその効用もいろいろで、それぞれの野菜の優れた効用を理解し、さまざまな料理法を駆使して、バランスよくできるだけたくさんの種類の野菜を食卓に並べましょう。
また、函館市内には野菜を中心にした美味しいメニューで人気の飲食店も幾つかあります。そんなお店に足を運んで、健康的な秋野菜生活のヒントを見つけてみるのも一考。お嫁さんもどんどん秋茄子を食べて、もちろんお父さんもお子さんも家族そろって、大地の恵みを食べつくしましょう!!
ワクワク、野菜の収穫体験
谷観光農場
旬の果物、野菜の収穫体験や、農場で採れた新鮮野菜、果物の直売を行っている北斗市の『谷観光農場』。
八郎沼に隣接したこの農場は、広大な5ヘクタールの敷地の中に、広々とした芝生の広場やあずまや、今年新設された「ふれあいファームレストラン」もあり、小さな子供からお年寄りまで、春から秋にかけて自然の恵みに思い切り触れることができます。
6〜7月はイチゴやサクランボが、8月にはトマトの収穫体験が行われました。9月中旬は、トウモロコシや枝豆、ジャガイモを採ることができ、「ふれあいファームレストラン」ではそれらをその場で調理して食べることも可能。入園料は大人300円、子供200円。ほかに、収穫した野菜には持ち帰り料金がかかります。ここでは1年で20種類以上の多種多様な野菜や果物を作っているのが魅力。収穫体験の入園者には、ひまわりやミックスフラワーなどの季節の花畑での摘み取り無料サービスも行っており、幼稚園、学校の行事にも大人気。もちろん、直売の採れたて野菜は新鮮で市場より安く手に入ります。なお、気候・天候により収穫状況は変わりますので、電話やホームページにてご確認、ご予約の上、おでかけ下さい。
●北斗市向野108
Tel:77-6843
http://www.tani-farm.com/
野菜たっぷり、美味しさたっぷり
豆家 まめや
人気は、1品につき20品目の野菜を使った「今日のおすすめ」
市内昭和4丁目の閑静な住宅街の一角に建つ『豆家』は、「季節のものを食べることこそ健康の基本」という村上映子オーナーの思いから、旬の素材を使った素朴な料理が楽しめる1軒。
人気は、メニュー1品につき20品目の野菜を使っているという「今日のおすすめ」(自家焙煎コーヒー付、1100円)。日替わりで毎日必ず2品が用意され、好きな方を選ぶことができる。取材日のメニューは、萩ご飯に、かぼちゃだんご汁、真鯛刺身サラダ、揚げ茄子とズッキーニの菊あんかけ、白きくらげと白かぶと京大根の甘酢和え。特に赤米と小豆、枝豆を使った萩ご飯と、ビタミンKという他の野菜ではなかなか摂取できない栄養素を補給できるズッキーニを上品な和食に使った感覚は秀逸。村上さんが、「お客様に召し上がっていただきたいお料理を考えております」という逸品をぜひ1度お試しあれ!
営業時間は午前10時〜午後6時30分(食事は午前11時30分頃〜)。毎週木曜日定休。駐車場有。
●昭和4-58-12
Tel:41-6721
丁寧に作られたお惣菜が素敵…
菜屋 さいや
食べて元気になるランチ、ごはんとお惣菜の組み合わせもいいですね
市内美原4丁目・渡島支庁裏手にある『菜屋』では、野菜中心のランチが評判。
近郊の無農薬栽培農家から仕入れた朝取りの野菜と自然調味料で丁寧に作られたお惣菜は、ひと口食べると気持ちがやさしくなります。ランチは、お惣菜が5品に長岡式酵素玄米ごはん、おみそ汁に、有機栽培豆を自家焙煎したコーヒーが付いて750円です。
また、ごはんとお惣菜を買って昼のお弁当にするのもいいですね。「チリコンカーン」「ピーマンのきのこづめ」「ニンジンのグラッセサラダ」「モロヘイヤとワカメの和え物」「舞茸としらたきのきんぴら」など、旬の野菜を使った献立は毎日替わります。酵素が出るようにじっくり炊きあげた玄米ごはんと一緒に食べると、体の中からきれいになるのを実感できます。
お惣菜とごはんは店頭販売もしています。
営業時間は正午〜午後7時(ランチは午後2時まで)。毎週土・日曜日、祝日定休。
●美原4-8-14
Tel:47-0141
【地元産の旬の野菜を手頃な価格で…】美味しい野菜達と出会える場所
エピキュリアン
市内元町にある『エピキュリアン』は、有機野菜とオーガニック製品の店。
味が濃く、香りの良い有機野菜は、野菜本来の美味しさを味わいたい人にオススメ。有機野菜は高いのでは…という声もあるそうですが、栄養価が高いため、少ない量でも満足感が得られるのも大きな特徴。特に、地元産の旬の野菜は手頃な価格で購入でき、味、香り、歯ごたえが格別。9月後半は地元産のジャガイモ、カボチャ、ニンジン、ズッキーニ、ほうれん草が店頭に並びます。また、人工交配されていない豆類が豊富にそろっているのもこの店ならではです。ほうれん草のキッシュなど、オリジナルのデリカも販売中。
午前10時〜午後8時
不定休
●元町22-9
Tel:86-6264
新鮮で美味しい無農薬野菜を手に入れる
南北海道食を考える会
『南北海道食を考える会』はいまから25年前に、七飯町峠下の農家・中富清明さんと、七飯町の主婦が中心になって結成された無農薬無化学肥料有機栽培の野菜を共同購入するグループです。
野菜は中富さんの農場で作られ、4月〜11月ぐらいまで2週間に1回、水曜日に会員宅に宅配されます。
宅配される野菜は収穫によっていろいろあり、種類と量については農家にお任せです。
値段は届くものによって毎回変わり、1回につき宅配料500円がプラスされます。野菜の料金は1カ月分を次月に郵便振り込みまたは郵便振替で支払います。自然の農法なので収穫は天候に左右されることもあり、年によって変わります。
問い合わせ・お申し込みはTel:65-5381(中富)まで。
オショー・ファーム
市内鉄山町にある『オショー・ファーム』では、化学肥料、殺虫剤、除草剤を使用せず、完熟堆肥やハーブ調合剤を用いたバイオダイナミック農法を行っています。
作物は63種類とほぼ野菜の全種類があります。
野菜は4〜12月に毎週1回宅配されます。毎週金曜日の夕方か土曜日の午前中に農場の倉庫まで取りにくることも可。1回分の量はおよそ1人分〜。
1〜3月には希望者のみに2回野菜が出ます。自然に合わせて作っているので、野菜は季節のもので種類はお任せになります。
代金は1年39回分(2〜4人分で送料込89700円)または3カ月分(送料込29900円)の前納制。いま申し込むと10〜12月の13回分が購入できます。
問い合わせ・お申し込みはTel:58-1615までどうぞ。
受付は午後8時〜午後9時。
秋野菜の特徴と種類
カボチャ
アメリカではハロウィーンランタンとして、日本では冬至のカボチャとして親しまれているが、近年見直されているのは、活性酸素の抑制効果。美味しく食べて老化予防を実現。
ズッキーニ
フランス語で「クルジェット」と呼ばれ、イタリアンブームとともに日本の食卓に登場して以来、人気上昇中。フライ、ソテー、スープに最適。イタリアでは花をフライにする。
キャベツ
お酒のつまみにキャベツ? 胃腸を調える効能からいっても、これは正解。シンプルな千切りキャベツから、キャベツとアンチョビのパスタ、ロールキャベツなど使い道は色々。
ナス
世界中の食卓に登場するナス。エジプトのムサカや、「貧乏人のキャビア」と呼ぶパテなど、その変身ぶりはお見事。口内炎や出血に、下痢止めなどの民間療法にも…。
トマト
南米のペルー原産で、16世紀前半にヨーロッパに伝わったトマトは、イタリア料理のシンボル的存在。生のままでサラダにしてもよし、卵と一緒に炒めたり、スープにしても美味。
ニンジン
シチューや煮物に欠かせないニンジンは、お菓子の世界でも活躍する。ジュースやゼリーなど、特有の色が美味しさをそそる。体を温める食材で、食欲のない人にもおすすめ。カロチン豊富。
ジャガイモ
りんごの4倍のビタミンCを持つ女性の味方。カリッと揚がったフレンチフライ、ポテトサラダ、ビッシーソワーズもいいけれど、やはりゆでたてにバターを付ける魅力にはかなわない。
キュウリ
サラダや漬物といった定番料理はさておいて、皮をむいたキュウリのチャーハンや、ハムとキュウリのスープ、シャーベットなど、新作キュウリメニューに挑戦してみても面白い。
枝豆
完熟する前の大豆を収穫する枝豆はビールのお供の定番。タンパク質、ビタミンB1、ビタミンC、カルシウムと栄養豊富。最近の人気は丹波特産の「黒豆の枝豆」や、山形の「だだちゃ豆」。
ピーマン
1993年にカラーピーマンの輸入が解禁されて以来、ピーマン市場は赤、黄、黒とカラフルに…。緑は実は未熟で完熟すると赤くなる。カロチン、ビタミンCともに赤がダントツ。