青いぽすと地域活性化応援企画第5弾 桔梗町界隈
本紙『地域活性化応援企画』の第5弾は、昨今さまざまな建物が建ち、魅力と話題がたっぷりの“進化する街”桔梗町。今回はこの界隈に建つ施設から、遠方から多くのファンが訪れる人気のパン屋さんまで桔梗町、西桔梗町の魅力にふれてみた。例によって順位はあくまで参考。もちろん、掲載した場所のほかにも素敵な場所が幾つもあったことを特筆しておきたい。
北海道立工業技術センター
北海道立工業技術センターは昭和61年10月に北海道が、工業技術の高度化を推進するために函館地域の中核的試験研究機関として開設。財団法人函館地域産業振興財団が管理運営を行っている公設民営の機関だ。地域に根ざした機関として、道南の各企業からの依頼により調査研究事業や高度技術開発事業、研修指導事業、債務保証付き・低型融資事業を幅広く展開している。特に、自社製品の研究開発プロジェクトを持たない中小企業は、新製品の開発や品質の向上に伴う研究・試験には膨大な経費と設備が必要となるが、同センターは、そうした企業をサポートするとともに、企業のアイデアを実現するためのシミュレーションやデータ化を行い、企業の夢を形にしてゆく役割を担っている。また、食品加工業のカテゴリーで廃棄物となる物を釣りエサとして再利用するなど、異業種間での効率的事業展開のパイプラインとしてもさまざまな実績を残しており、飲食店から大企業に至るまで、そのニーズは年々高まっている。平成11年より水産食品加工技術開発機能等を備えた第2試験棟を増設。スタッフは「どんなアイデアでも気軽に相談していただきたい」とPRしている。
●桔梗町379番地
Tel:34-2600
株式会社宇治園函館工場
市内西桔梗町に建つ「株式会社宇治園函館工場」は北日本で唯一の仕上茶製造工場。工場で製造・加工されたお茶は、北海道全域と東北地方に流通している。もともと京都府で宇治茶を製造・販売をしていた「京都宇治園」が、昭和22年に「京都宇治園北海道支店」として北海連初の販売店を函館市内の十字街にオープン。昭和26年には北国の人の口に合う、北国の人のためのお茶作りを目指し「株式会社宇治園」として独立した。昭和35年、市内海岸町に移転し、製茶・加工のできる工場を持ったが、当時住宅地だった海岸町での工場経営が難しくなり、昭和44年に、広々とした農地だった現在の西桔梗町に移転したのだとか。お茶のアイテムは500種類以上あり、水質など地域の特性を考慮したお茶の研究・開発に励んでいる。5~10月は10人ほどのグループで工場の見学が可能(要予約)。天候が良ければ庭園で野立てをしてもらえる。
●西桔梗町587-15
Tel:49-2201
西ききよう温泉
NTTグランド横にある『西ききょう温泉」は平成4年4月のオープン以来、さまざまな症状に高い効果があると話題の100%天然の温泉。温泉の成分を分析する専門家も驚いたというほど、いろいろな成分が存分に入っているのが大きな特徴。効能としては神経痛、筋肉痛、関節痛をはじめ痔疾、慢性皮膚病、慢性婦人病、糖尿病、冷え性などで飲用すると糖尿病、便秘、慢性消化器病にさらに高い効果が得られている。浴場は男女共、室内と露天風呂があり高温、中音、低温とそれぞれ3つずつ設置されている。特に、女性風呂は源泉に近い場所にあるのでオススメ。もうひとつはずせないのが、アルカリ水の水風呂。この水は身体に良いのはもちろん味も良いので持ち帰る人が多く、そのまま飲んでも水道水のような匂いはなくまろやかな味。コーヒーや水割り料理などいろいろ利用できそう。美味しい水まで持ち帰れる一石二鳥のこの温泉は、1度入ったら違いが分かるはず。せひ行ってみては。料金は大人330円。子供150円。
●西桔梗町444-1
北海道立林業試験場道南支場
道南の林業に関わる試験研究を行う機関として昭和41年に設立。道南地方が生息地の北限といわれるブナの種子の貯蓄など、道南ならではの林業に関する研究の担い手としてさまざまな実績を残しており、約11へクタールに634種類の樹本が生い茂る圃場には、展示林の見学や秋のクリ・クルミ拾いに訪れる人や、昆虫とりにやってくる子供もおり、地域の憩いの場として親しまれている(利用者は電話でお間い合わせを)。私達の暮らす環境の中で、森林がもたらす機能はことのほか大きく、昨今の森林伐採問題などについても知識を深め、グローバルに考えてゆくことが必要。同支場の研究職員は「木と親しみ、木の大切さを多くの人達に知っていただきたい」と話している。
●桔梗町372-2
Tel:47-1024
西枯梗公園
西枯梗通り沿いにある「西枯梗公園」が、市民に開放されるようになったのは平成3年5月。野球場と公園が同じ敷地内にあるため、大人も子供も楽しめる場として人気を集めている。駐車場から公園まではスロープが設置され、バリアフリー構造になっているので車イスなどでも利用しやすい。公園内にはすべり台や鉄棒が付いた複合遊具のほかブランコ、平均台がある。特に人気のある野球場はシーズン中貸し切りの利用が多いので、希望者は早めに予約した方が良さそう。料金は日の出から午前8時まで170円。午前8時から午後12時30分まで340円。午後12時30分から5時まで340円。午後5時から日没まで170円。1日貸し切りで900円。詳しくは、函館市役所土本部緑化推進課 Tel:21-3431までお問い合わせを。
●西桔梗町587番地
医魔法人聖仁会 森病院
市内桔梗町の山あいの小高い道…。その道を行くと姿をみせる、新しくてきれいな建物が、この8月に道南では初の緩和ケア病棟(ホスピス)を開設した『聖仁会森病院」だ。平成8年の開院以来、高齢者のための医療と福祉を統合することを目的に、内科医療を中心にケアハウス、グループホーム、老人保健施設を併設し、充実した医療とケアを行ってきた。理学療法士、言語聴覚士、作業療法士などの有資格者も多数。注目の緩和ケア病棟は、心と体を楽にさせて、人生の終末を穏やかに迎えられるようケアする専門病棟で、道内ではまだ4か所しかない。同院が山あいに病院を建設した理由は、ゆったりとした環境で高齢者医療を行いたいという思いから…。今後は隣接地を農地にし、農作業によるリハビリを行ってゆくという。
●桔梗町557
Tel: 47-2222
手打ちそば処「桔梗庵」
枯梗駅前通を上がったところにある『枯梗庵」は、昔ながらのそば屋さんらしい風情の店だ。そば粉は幌加内産のものを使い、二人そばの手打ちで出している。店主の鎌田征三さんは3年前から近くの三育小学校の生徒たちとともに、道南の厚沢部町の畑でそばを育てている人物。自家栽培のそば粉を使った新そばは今が旬で、とれたてのそばは香りがよく甘味とコシがあり、今の季節だけ味わえるものでそばファンなら見逃せない。数に限りがあるので早めにどうぞ。もうひとつ、この店の隠れた名物が「かきあげそば」1200円で、えび、いか、ホタテの入った大きなかき揚げが評判。営業時間は午前11時30分~午後2時、午後5時~午後8時。定休日は毎週月曜日。
●桔梗町336
Tel:47-1063
天狗堂宝船
函館の人なら誰でも知っている「きびだんご」。多くの人に親しまれているきびだんごを長年製造している老舗が、市内西枯梗町にある『(有)天狗堂宝船』。創業は昭和28年。現在の生産数は1日3万本で、道内はもちろん、九州にまで販売をしている。きびだんごの材料は水あめ、砂糖、もち粉、小麦粉、はちみつ、あん。それらを4時間ほど練り合わせる製造法は創業当時から今も変わらない。現在はこの製法をベースに、クルミ入り、黒糖入り、ゴマ入りも製造している。また、最近人気なのが道南の南茅部町の昆布を使った「ソフトこんぶあめ」。首都圏で開かれた北海道物産展に出展したところ好評で、今では遠方から会社に直接注文してくる人もいる。市内では魚長、ユニークショップつしま、ハセガワストアなどで発売中。
●西桔梗町731-2
Tel:49-3200
ラ・ディーク
市内結梗町の旧国道沿いにある『ラ・ディーク』は、手作りパンとシュークリームの店。この店の人気商品は、ひときわ大きなシューグリーム。ふわっとした昔ながらのシューの皮に、とろっとした甘味を抑えたカスタードクリームが絶妙のコンビ。シンプルなその味は飽きのこないおいしさで人気を呼んでいる。ここのシュークリームは昔、手違いで大きく作り過ぎたシュークリームを店に出したところ評判を呼び、次から小さく出来なくなったといういわくつきのもの。丁寧に作られた調理パンやケーキもあり、近郊から函館市内まで広くお客さんが来るそう。配達も可。営業時間は午前7時~午後7時。定休日毎週月曜日。
●桔梗町359-543
Tel:46-6625
炭火焼肉ジュジュ苑
九州産直の新鮮で旨味たっぷりの黒毛和牛をリーズナブルに味わえる『炭火焼肉ジュジュ苑」は、市内枯梗町内で唯一の焼き肉店として人気上昇中のニュースポット。アットホームな店内には札幌や函館市内のレストランで、20年以上料理人として腕を磨いてきた同店オーナーのこだわりがぎっしりと詰められている。肉はどれも生で食べられるほど鮮度がよく、上質なものばかり。その肉の旨味を最大限に引き出すため、七輪を用いて備長炭で焼いているのが人気の理由。また、赤ワインや果汁、ざらめ、にんにくなど12種類の素材をプレンドした香ばしい特製のタレの味も格別。なお、全テーブルに煙を吸い上げる七輪フードを設置しているのがうれしい点だ。火曜定休。営業時間は午後5時〜午後10時30分。
●桔梗町372-278
Tel:47-8829